春は、花粉や紫外線の影響で肌荒れしやすい季節です。
肌荒れに良いとされる栄養素は様々ありますが、美肌作りにぴったりの栄養素は「ビタミンC」です。
ビタミンCは、疲れた肌の再生に役立ち、新たに美しい肌を作り出すはたらきがあります。
そこで今回は、ビタミンCを上手に取り入れ、美肌作りに役立つ方法をご紹介します。
まずは、ビタミンCの正体についてみていきましょう。
肌のストレスを解消する「ビタミンC」
ビタミンCは、1933年に英国のノーマン・ハースによって命名された栄養素です。
どのようなはたらきが、肌荒れに役立つのでしょうか。
ビタミンCのはたらき
ビタミンCはビタミン類の1つで、体に様々な変化をもたらします。
・シミ予防
・ターンオーバーを促進
・コラーゲンの合成を促進
・メラニン色素の淡色化
・抗酸化作用
・各角化の正常化
では、ビタミンCはどのように取り入れたらよいのでしょうか。
塗るor食べるで取り入れる「ビタミンC」
ビタミンCの恩恵を受けるには、ビタミンCが配合されたケア用品を塗るか、食べ物を摂取する方法があります。
即効性があるのは塗る方法ですが、長期的な改善が期待できるのは食べてビタミンCを継続して取り入れることです。
ビタミンCを食べ物から取り入れる場合、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。
水溶性のビタミンである「ビタミンC」
ビタミンは主に2種類に分けられ、油に溶ける「脂溶性ビタミン」と水に溶ける「水溶性ビタミンがあります。
ビタミンCは水溶性ビタミンなので、水溶性ビタミンの特徴を理解すれば、効率的に栄養素を摂取することができます。
水溶性ビタミンは継続的に補うことで、不足なく働きを得ることができます。
また、加熱を減らし、水分と一緒に調理するとビタミンの破壊が少なく済みます。
ビタミンCの特徴を踏まえた上で、おいしく栄養摂取できるレシピをみていきましょう。
ビタミンC×水分レシピ3選
ビタミンCは余分に摂取すると排泄されてしまうため、こまめに継続して摂ることがポイントです。
手軽に作れて、隙間時間に取り入れやすいレシピを紹介します。
◎キャベツポタージュ◎
キャベツには、美容に役立つ栄養素が豊富に含まれます。
ビタミンCの他に、ビタミンK・E・Uが含まれ、いずれも肌の再生を助けるはたらきがあります。
たっぷりの食物繊維とともに、ビタミンが摂取できるレシピです。
時間の経過とともに、褐色かすることがあるため、彩りの良いうちに食べきりましょう。
◎レモンラッシー◎
レモンには豊富なビタミンCが含まれ、酸味の由来となっています。
ヨーグルトと共に摂取することで、肌の材料となるタンパク質も摂取することができます。
腸内環境を改善し、体の内側から美肌作りをするのにもってこいのドリンクです。
生のレモンを絞る代わりに、市販のレモン汁を使うこともできますよ。
◎ローズヒップゼリー◎
ローズヒップゼリーは、鮮やかな赤色が特徴のゼリーです。
ローズヒップとは、ハーブの一種であり、バラ科バラ属の果実の総称です。
「ビタミンCの爆弾」と呼ばれる程ビタミンCを豊富に含んでおり、その量はレモンの約20倍にも及びます。
ゼラチンによる滑らかな口当たりが、心地よく感じられますよ。
効果的にビタミンCを摂取する方法
美肌作りのために、特徴を踏まえて取り入れたビタミンCの吸収率をもっと上げる方法があります。
より美肌に近づくために、どうすればよいのでしょうか。
こまめに摂取する
ビタミンCは、一度に摂取する量が1,000mg以上となると吸収率が50%以下になります。
さらに空腹時は吸収しても排泄量が多くなりやすい傾向にあります。
これは、腸が一度に最大で3,000mgしかビタミンCを吸収できないためです。
ビタミンCは摂取後、約3時間後に血液中の濃度がピークに達します。
よって、1日の推奨量(18歳以上の男女)約100mgを、朝昼晩や食前食後のタイミングで分けて摂取すると、効率よく吸収させることができるのです。
適量のビタミンCを定期的に摂ると、吸収率を効率化できます。
組み合わせを工夫する
ビタミンCは、単体よりも他のビタミンと足して取り入れると、目指す肌に近づきやすくなります。
なりたい肌別のビタミンC+αの代表的な組み合わせは、次の通りです。
◆透明感あふれる美肌になりたい!
ビタミンC + ビタミンB3(ナイアシンアミド)
ビタミンB3は、食品ではナイアシン、化粧品ではナイアシンアミドやニコチン酸アミドと呼ばれる成分。
医薬部外品の有効成分で、シワ改善・美白・肌荒れ抑制として働く。
ビタミンCにない、「セラミド」を産生し、バリア機能を向上させる働きがあります。
美肌のためにマルチにもはたらき、ビタミンCだけではケアできないあらゆる肌トラブルに対応できる組み合わせです。
◆毛穴や肌あれのない美肌になりたい!
ビタミンC + ビタミンB5(パンテノール)
ビタミンB5は、食品ではパントテン酸、化粧品ではパンテノール/D-パントテニルアルコールなどと呼ばれる成分。
医薬部外品の有効成分で、肌荒れ抑制として働く。
炎症を鎮め、バリア機能を向上させる効果があります。
また、肌の代謝を改善し、毛穴レスでキメの整った肌へ導きます。
鎮静しながら、実は攻めのケアも叶う、実力派の組み合わせです。
◆シミがない美肌になりたい!
ビタミンC + ビタミンE(トコフェロール)
ビタミンCと協力して働く。
ビタミンEは、食品でもビタミンE、化粧品ではトコフェロール、などと呼ばれる成分。
医薬部外品の有効成分で、肌あれ抑制として働く。
ビタミンCと同じく抗酸化作用があり、美白効果をサポートするため、美白ケアに効果的な組み合わせです。
◆シワをケアして 美肌になりたい!
ビタミンC + ビタミンA(レチノール)
ビタミンAは、食品でもビタミンA、化粧品ではレチノールなどと呼ばれる成分。
医薬部外品の有効成分で、シワ改善の有効成分として働く。
ビタミンCと同じく、表皮のターンオーバーを促進する効果が高く、シワを改善していきます。
シワをケアして、美肌に近づく組み合わせです。
まとめ
春の肌荒れには、ビタミンCを体内に取り入れることが適しています。
ビタミンCには、肌の健康を維持・増進する働きがあり、美肌作りの立役者です。
水溶性ビタミンのため、食べ物で取り入れる場合は水分ごと飲むと逃さず栄養摂取することができます。
また、タンパク質や他のビタミンとの相性が良いので、目的に合わせて組み合わせを変えると効率的に理想の肌状態を作ることができます。
ビタミンCと他の栄養素を一緒に体に取り込み、春も美しい肌で気持ちよく過ごしたいですね。