離乳食を始めたら便秘になってしまった、という方、多いのではないでしょうか?
離乳食が始まると、一気に大変さも増します。
市販のものより手作りが良い?
あまり食べてくれない…
作るのもあげるのも大変!
様々な悩みが尽きないですよね。
特に、便秘の悩みは深刻です。
赤ちゃんも出したくても出ないから、食べられなくなったり機嫌が悪くなったり…
どうにかしてあげたい‼
とっても心配になりますよね。
どうにかして改善したいけれど、どうすれば?
大人と同じようにはいかないし、、、
そう感じている方もいるのではないかと思います。
まずは赤ちゃんの腸のことを知ることから始めましょう!
順番に話していきますね。
知っておきたい赤ちゃんの腸と離乳食の関係
赤ちゃんの腸ってどんな感じ?
人の腸内には、何百種類もの腸内細菌がいます。
腸内細菌の数が多いほど、免疫力もアップし消化機能も良くなると言われています。
この腸内細菌の数が決まるのが1歳~1歳半なのです!
ここで決まった数は、この先増えることはありません。
なので、離乳食時期に色々なものを食べて、腸内をきれいにしておくことがとっても大事です。
とはいえ、まだまだ未熟な赤ちゃんの腸…
ちょっとしたことで便秘や下痢を繰り返します。
ですが、色々な対策を知っていれば不安にならずに対処できますよ。
お母さんがやりやすい、赤ちゃんに合った方法をみつけてくださいね!
それって、本当に便秘かな?
赤ちゃんは、離乳食を始めると腸内環境が変わり、ミルクばかりの時に比べて水分も減るので便の回数が減ります。
それは自然なことです。
便の回数にもかなり個人差があり、何回していたらOK、となかなか言いずらいものです。
赤ちゃんの様子をよく見て判断してあげてくださいね。
以下のことも参考にしてみてください。
【便秘かな?チェックシート】
・1週間以上便が出ていない
・苦しそうに排便している
・おなかが張っていて機嫌が悪い
・いつもは食べているのに食べたがらない&最近便が出ていない
・普段より便が固い、匂いが強い
・食べても吐いてしまう
吐き戻し等、心配な様子があれば病院を受診してくださいね!
便秘改善のため、予防のためには何が必要か見ていきましょう。
便秘の原因とは?
赤ちゃんの便秘には、いくつか原因があります。
原因と解決方法を知ることで、お悩み解決の取っ掛かりになれば嬉しいです。
ここでは、よくある4つの原因についてお伝えします。
食物繊維の不足
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があります。
この2種類をバランスよくとれていることが快便の秘訣です。
不溶性食物繊維の役割は便の量を増やすことで、腸のぜん動運動を促します。
水溶性食物繊維の役割は、水に溶けてゲル状になり、硬くなった便を柔らかくします。
特に、まだ腸が未熟な赤ちゃんや幼児期に関しては、不溶性食物繊維よりも“水溶性食物繊維”の摂取が便秘改善のカギとなってきます。
水溶性食物繊維の代表は、果物。
特におすすめの果物は、りんごや柑橘類、バナナも良いですね。
バナナは離乳食にも使いやすい食材なので、手にされる方も多いと思います。
それに加え、柑橘類やりんごもぜひ取り入れてみてください。
色々な食材を食べることで、腸の刺激にもなりますよ。
<おすすめ食材>
かぼちゃ・にんじん・果物・海藻・きのこ類
マグネシウム不足
便秘にマグネシウム?と思う方もいるかもしれません。
マグネシウムは、腸のぜん動運動を刺激するので、便秘解消に効きます。
ただ、食べ物にたくさん含まれているものでないので毎日食べるものに手軽にプラスできるものがおすすめです。
<おすすめ食材>
あおさ、海苔、バナナ、納豆
中でもあおさ、海苔は使いやすい食材です‼
・白ご飯にふりかけとして
・納豆に混ぜる
・卵料理に入れる
・野菜に混ぜる
アレンジは無限大。赤ちゃんの好きな組み合わせを見つけてみてください♪
水分不足
今までミルクだけで過ごしていた赤ちゃんは、離乳食を始めると水分不足になりがちです。
積極的に水分摂取を促しましょう。
水分不足になって便が固くなると、出すときに少し切れてしまったり、出しにくくて苦労したりして、次に出すのが怖くなってしまうこともあります。
例えば、離乳食をあげるときに野菜たっぷりのだしスープを加えると自然と水分摂取にも繋がります。
汁気がない離乳食の時には、お茶や水をあげましょう。
まだ、ミルクを飲んでいるのであれば、食事後にはしっかりミルクをあげてくださいね。
離乳食の量が少ない
便はそもそも、食べたものの残渣物なので、当然その量が少なかったら出ません。
特に初期は、ミルクだけだった赤ちゃんの腸に食べ物が入ってきたことと、離乳食の量も少ないことから便が減る傾向にあります。
離乳食が3回になってきて、ミルクの量も減り、好き嫌いが多いなら量のせいかもしれません。
また、6か月を過ぎれば市販のおやつもあげられるものが出てきます。
お出かけ時など、とっても助かりますよね!
でも、あげすぎに注意です。
おやつの食べ過ぎで食事量が減っている、なんてこともよくあります。
基本、離乳完了までおやつは必要ありません。
あげるときは果物やイモ類等にして、便利なお菓子はお出かけ時のみにしてみましょう。
便秘改善には?
食事改善
食事の見直しは、やはり大切です。
口にしたもので快便にも便秘になるのだから、食事には気を付けたいですね。
便秘改善には、大人が思うような“ごぼう”“バナナ”ばっかりじゃありません♪
赤ちゃんによって、合うもの、合わないものもあるので色々取り入れて反応を見てみましょう。
<おすすめ食材>
かぼちゃ・にんじん・きのこ類・果物・きな粉・あおさ・海苔・納豆
油を足してみる
油で油膜を作って、便をスルッと出しやすくする、という方法があります。
油は悪者に思われがちですが、そんなことありません。
良質な油を摂りましょう。
離乳期におすすめなのは、バターです。
使うことができるのは中期からですが、便秘対策として量をとれるようになるのは後期からです。
※ 乳アレルギーの方は乳が含まれますのでやめてください。
1回3gくらいが目安です。
ソテーに使ったり、芋類に入れるのもおすすめです。
水分摂取
前述したように、ミルクが減ったことで、急激に水分不足になり便秘を招くことがあります。
水分量が一時的に減ったことによって、便秘になる赤ちゃんは、意外と多いです。
特に、汗をかきやすい夏や外出時には、こまめに水分補給できるようにしておきましょう。
一度にたくさんあげるのではなく、少しずつあげられると良いですね。
お茶や水があまり好きではない子もいるでしょう。
そんな時にはミルクを足したり、お茶や水も少しずつ飲めるように練習していきましょう。
おなかのマッサージ
腸の動きが悪いのかもしれません。
腸の動きが鈍ると、便を出すためのぜん動運動がうまくできなくなって、便秘につながってしまいます。
赤ちゃんのお腹は柔らかいので、外からのマッサージも良い刺激になります。
まだネンネの赤ちゃんだと特に、自分では動かせません。
スキンシップの一環としても、空いてる時間にリラックスしながらやってみてください。
お母さんも笑顔で、歌をったりしながらすると、赤ちゃんも喜びますよ♪
【おなかのマッサージ方法】
優しくおなかに手を当てて、おへそを起点に「の」の字をかくようにマッサージしてみましょう。
自転車をこいでいるような形に、足を動かしてあげるのも効果的です。
毎日の習慣の1つとして、楽しみながら出来るとよいですね!
綿棒浣腸
綿棒にベビーオイル等をつけて、肛門の周りを刺激してみましょう。
粘膜を傷つけないようにたっぷりと油分を付けて、強くこすらないように注意です。
1.2㎝くらいを目安にゆっくり挿入し、周りを刺激します。
少ししたら便が付着しているか確認して、付着していたらやめましょう。
付着してなかったら2.3回して様子を見ましょう。
少ししてから排便があるかもしれません。
おむつの上や新聞紙の上など、便が出ても大丈夫なようにしておいてくださいね。
まとめ
お母さんが生活に取り入れやすい方法で、赤ちゃんに合うものを見つけていきたいですね!
食事はこれからもずっと続くものなので、手軽に取り入れられる食材やレシピをいくつか持っておくと、お母さんも安心できますね。
赤ちゃんの身体の成長も、腸の具合も、本当に個人差も大きいです。
便秘はとても心配ですが、正しい情報を知っていればむやみに心配することも少なくなるかと思います。
もちろん、ひどい場合や改善しない場合は病院に行ってくださいね!