子供にとってのおやつは「第4の食事」と言われるくらい大切な要素です。だからこそ、どんなおやつを作ればいいのか迷ってしまいますよね。
栄養がしっかり取れつつも、簡単に作れるおやつはないかな?とレシピを探しているママさんやパパさんも多いのではないでしょうか。
子供のおやつに迷った時は、混ぜるだけで作れる蒸しパンを作ってみませんか。砂糖や油が控えめで、材料の工夫がしやすく栄養補給もできます。
今回はおすすめの蒸しパンレシピ3つと、蒸しパンをふっくら膨らませるコツをお伝えします。
体に優しい蒸しパンレシピを3つご紹介!
食材を工夫することで体に優しく、いつもと違った蒸しパンを作れます。こちらでは子供が美味しく食べられる蒸しパンのレシピを3つご紹介します。
プルーンが入って鉄分豊富!黒糖蒸しパン
材料(1人前)
干しプルーン 5g
米粉 14g
ベーキングパウダー 0.6g
黒砂糖 3g
無調整豆乳 16g
サラダ油 1.6g
1. 蒸し器を予め温め始める。米粉とベーキングパウダーを合わせてふるっておく。
2. 干しプルーンは種がある場合は取り除き、よく刻む。
3. ボウルにサラダ油を加え、無調整豆乳を少しずつ加えながら泡立てていく。
4. 泡立ったら黒砂糖を加え、よく混ぜる。
5. ふるっておいた粉類とプルーンを加え、さっくりと混ぜる。
6. カップに生地を流し入れ、蒸気が十分に出た蒸し器で20分間加熱する。
不足しがちな鉄分ですが、プルーンを活用することによって美味しく取り入れることができます。
また、プルーンには便を柔らかくする繊維と、排便を促す食物繊維の2種類がバランスよく含まれています。
便秘の予防や改善も期待できるので、便秘が気になる時にもおすすめの蒸しパンです。
岩手県の郷土料理「がんづき」にほうれん草をプラス!
材料(1人前)
薄力粉 16g
ベーキングパウダー 0.6g
上白糖 3.6g
無調整豆乳 16g
サラダ油 3.2g
ほうれん草 5g
いりごま 0.5g
1.蒸し器を予め温め始める。薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるっておく。
2.ほうれん草を茹で細かく刻む。
3.ボウルにサラダ油を加え、無調整豆乳を少しずつ加えながら泡立てていく。
4.泡立ったら上白糖を加え、よく混ぜる。
5.ふるっておいた粉類とほうれん草を加えさっくりと混ぜる。
6.カップに生地を流し入れいりごまをかける。蒸気が十分に出た蒸し器で20分間加熱する。
普段緑色の野菜に苦手意識を持っていてもおやつにすれば食べる子供は多いので、野菜を食べなくて悩んでいるママやパパにおすすめの蒸しパンです。
ほうれん草を刻んで混ぜ込んでいるため独特の苦味もなく、甘みのある食べやすい味わいに仕上がります。
タンパク質もしっかり摂れる!肉まん
材料(1人前)
肉まんの生地
米粉 9.6g
片栗粉 4.4g
ベーキングパウダー 0.6g
上白糖 1.6g
無調整豆乳 15.2g
サラダ油 2.4g
肉だね
鶏ひき肉 10g
長ねぎ 3g
生おから 1.5g
ごま油 0.5g
★上白糖 0.2g
★食塩 0.1g
★酒 0.3g
★しょうゆ 0.3g
片栗粉 0.7g
1.米粉・片栗粉・ベーキングパウダーを合わせてふるっておく。蒸し器を温めておく。
2.肉だねを作る。長ねぎをみじん切りにする。
3.フライパンにサラダ油を引き、鶏ひき肉・長ねぎを炒める。
4.全体に火が通ったらおからも加え炒めていく。★を加え味を整え、水で溶いた片栗粉でまとめる。
5.肉まんの生地を作る。サラダ油に無調整豆乳を少しずつ加えながら泡立てる。
6.泡立ったら上白糖を加え、よく混ぜる。
7.ふるっておいた粉類を加え、さっくりと混ぜる。
8.カップを用意し、底が隠れるくらいの量の肉まんの生地を流し込む。その上から肉だねをのせ、上からさらに肉まんの生地を流し込む。
9.蒸気が十分に出た蒸し器で20分間加熱する。
おやつだけでなく、軽食や朝ごはんにも活用できる肉まんです。カップに入れて蒸すことで子供が食べやすい大きさに仕上がります。
米粉と片栗粉を組み合わせることで、肉まんの皮の特徴であるもちっとしつつも軽い食感を再現することができます。
生のおからを加えることで肉だねをしっとりと仕上げまとまりやすくするだけでなく、脂質を抑えながらタンパク質を豊富に摂取することができます。
蒸しパンを上手に作るためのコツ3選
混ぜて蒸すだけで作れる蒸しパンですが、作ってみると思っていたより膨らまない…食感が硬い…といったことはありませんか?
ちょっとしたコツを意識することで美味しい蒸しパンが作れます。こちらでは蒸しパンを美味しく仕上げるコツを3つご紹介します。
熱が重要!蒸し器を蒸気が出るくらいまで温める!
ベーキングパウダーには、炭酸水素ナトリウムという成分が含まれています。炭酸水素ナトリウムは、加熱すると分解され二酸化炭素を発生させます。
この発生した二酸化炭素により生地が膨みます。反対に蒸し器内の温度が低いと炭酸水素ナトリウムは十分に反応せず、生地は膨らみにくくなります。
蒸しパンを熱でふっくら膨らませるポイントとして
1.鍋の水を沸騰させ、蒸し器から蒸気がモクモクと出るまでしっかり温めましょう。
2.蒸し器に生地を入れたら強火で加熱を続けましょう。
3.隙間がないように蒸し器に蓋をしましょう。
4.一度蓋をしたら蒸し時間まで蓋を開けずに待ちましょう。
この4つの手順を重視していきましょう。
この時蒸気が大量に出るため、ふきんで包んだ蓋を使って蒸すと良いです。ふきんが蓋から落ちてくる水滴を吸収し、蒸しパンがベチャベチャになることを防ぎます。
小麦粉を入れたら生地を混ぜすぎない!
小麦粉に水を入れて練ることで粘りの性質を持つ「グルテン」が生成されます。適度な量のグルテンによって生地の膨らみを支え、蒸しパンをふんわりと仕上げます。
しかし、混ぜすぎてしまうと必要以上にグルテンができてしまいます。このことによって生地が膨らみにくくなり、硬い蒸しパンになってしまうため混ぜ方には注意が必要です。
グルテンを必要以上に出さないようにするためには以下の2つのポイントが重要です。
・小麦粉を入れた後はグルグルと練るように混ぜることを控えましょう。
・ボウルを回しながらゴムベラなどで生地を底からすくい上げていき、全体を馴染ませるような感覚で混ぜていきましょう。
薄力粉が見えなくなってきたら全体が混ざった合図です。
蒸しパンの生地が出来たらすぐに蒸し始める!
ベーキングパウダーの効果を十分に発揮させるため、生地が出来たらすぐに蒸すことを心がけていきましょう。
ベーキングパウダーは常温でも二酸化炭素を発生させる反応があり、出来上がった生地を放置してしまうと蒸す前から反応が進んでしまいます。
結果、加熱前にベーキングパウダーが二酸化炭素を出し切ってしまい、十分に温めた蒸し器を使っても膨らまなくなってしまいます。
スムーズに蒸すためには、粉類は予めふるい、必要な材料やカップをすぐに使えるよう手元に置いておくのがおすすめです。
アレンジは自由自在!材料を工夫して子供が喜ぶ蒸しパンを作ろう
蒸しパンは食べやすく癖のない味わいであるため、野菜・フルーツ・肉類など様々な食材と合わせられます。
材料を工夫することで食事では足りなかった栄養も美味しく補給できます。3つのレシピを元に、不足がちな栄養素を含む食材を取り入れてみましょう。
また、子供が苦手意識を持っている食材も、細かく刻んで蒸しパンにすると意外と食べることが多いです。
予想していたより膨らまなかった時は、蒸し器の温度や混ぜ方、蒸し器に入れるまでの時間を意識してみましょう。コツを意識することでしっかりと膨らみます。