栄養士・管理栄養士として経験を重ねていくと、
「もっとこの職種で活躍したい!」
「資格を活かして自分らしく仕事がしたい!」
と思う気持ちが大きくなるのではないでしょうか。
私達の職種は活躍できるフィールドが広く、専門性も必要な仕事になります。
ですが、自身でスキルアップを積極的に行わなければ、大きく実力の差が出る仕事でもありますよね。
だからこそ「もっと知識量を増やさなければ!」と、思っている方も多いのではないでしょうか?
知識量が増えることは、自分の自信につながりますよね。
そして、関わった人たちの健康を「食」で支える力になります。
ではどのようにスキルアップしていくのか?
自分に合った方法で知識を深めていきましょう!
スキルアップを図る「3つの方法」
スキルアップの近道は、「何の分野で活躍するのか」「何の分野に興味があるのか」を再度見極めることが必要になります。
まず、自分の興味のある分野、この分野でやっていきたいと思う分野を定めましょう。
そして、その専門知識を得ていくことをおすすめします。
すでに分野が決まっていて、活躍している栄養士・管理栄養士の方もみえるでしょう。
そのような方でも、その分野を極める為に、スキルアップを繰り返し行っていく必要がありますよね。
「栄養士・管理栄養士の資格=スキルアップ」するからこそ多くの人から必要とされ、自身の自己研磨にもつながっていくはずです。
頑張っていきましょう!
「栄養士会」を利用する
正式名称は「公益社団法人 日本栄養士会」ですね。(以下「栄養士会」と表記)
入会している栄養士・管理栄養士の方も多いのではないでしょうか?
ここには、スキルアップができる材料が多くそろっています。
1つ目は、「日本栄養士会雑誌」です。
毎月1回発行される健康・栄養情報が搭載されている雑誌になります。
(雑誌は毎月自宅に届くようになっていますよ。)
その時々話題になっている栄養についてのテーマ、現場の管理栄養士・栄養士による「実践事例報告」などが知れる雑誌になります。
日々の業務に実践できることから、知識として取り入れておくと便利なものまでが搭載されています。
これを毎月読むだけでも、最新の情報を得ることができ、知識がブラッシュアップされますよね!
2つ目は、テーマ別で月に数回行われる「研修会」です。
自身がスキルアップしたい、興味があると感じているテーマを探してみましょう。
たとえば、福祉の中でも「高齢者」の分野で知識を深めたければ、摂食・嚥下の研修が開催されています。
「子ども」の分野であれば、離乳食についての研修があります。
このように、医療・福祉など多岐にわたる分野で研修が行われています。
だからこそ、自分の分野を見極める必要がありますね。
3つ目は、「認定制度」を利用することです。
活躍したい分野が決まっている、その分野での経験年数がある場合は、この「認定制度」を利用してみましょう。
この制度は、「その分野の専門ですよ」ということを認める制度になります。
栄養士、管理栄養士としての実務が5年以上、所定の研修を受けるなどの審査が必要になります。
しかし、専門分野でスキルの向上と質の担保が保障されるので、常に最新の情報の中で自身のスキルアップが望めますよ!
この「栄養士会」に入会するには、入会金や年会費が必要になります。
ですが、それ以上の価値があるのも事実です。
自身のスキルアップのためにも、利用を検討し、最大限活用していけると良いですね!
「民間資格」を利用する
「民間資格」でもスキルアップは可能です。
自分が「興味のある分野」「極めたい分野」について、より狭く深く専門知識を得ることができます。
ほんの一例ですが、子どもと関わるような場合は、「離乳食、幼児食についての資格」「食育についての資格」などがあります。
また、高齢者と関わるような場合は、「介護食についての資格」があります。
このように、その分野に特化している資格が多いですよね。
だからこそ、すぐに仕事で取り入れられるものが多くあるんです。
知識として持っていればとても便利なこともあります。
クライアントに質問されたときにスムーズに応答でき、対応にも自信がつきます。
1つだけ気を付けることがあるとすれば「資格貧乏」にならないことです。
資格をとることで、知識がスキルアップされることは間違いありません。
ですが「生きない」資格を取ることはやめておきましょう。
極端な話ですが「高齢者」の分野で活躍したいと考えているのに、「子ども」の分野の資格を取る。
知識としてはスキルアップできますが、仕事には生きてこないですよね。
あくまで私たちは、「栄養士・管理栄養士」の柱となる資格があります。
それぞれ分野は違えど、その柱をさらに強化するのが民家資格だと思いましょう。
スキルアップの材料として、上手く利用していければ良いですね!
「書籍」を利用する
さらに手軽にスキルアップできる方法が、「書籍」になります。
この書籍も、ある分野に特化した内容のものが多く出版されています。
私自身も、興味のある分野の書籍をよく読みます。
本を読んで知識として持っていたからこそ、仕事で得したこともあります。
栄養相談の場面で、書籍から得た知識を《ちょっとした豆知識》として役立てています。
その際もクライアントから「知らなかった」「実践してみます」など、嬉しい言葉をもらうこともあります。
実際に、書籍から得た情報が人の役に立っているんですよね。
この経験から、書籍からでも十分知識は得られると感じています。
上に紹介した2つの方法より、手軽に知識を得ることができますよね!
今日からでも始められる方法なので、早速「書籍」でスキルアップを図ってみましょう。
+αで習得したいスキルアップ知識
栄養士・管理栄養士としての専門知識のスキルアップはとても大切です。
ですが、社会人として身につけておきたい知識も一緒に学んでおくのがベストです。
栄養士・管理栄養士として活躍するフィールドが広がった時に、「知っていて良かった!」と実感するはずです。
そんな、+αで身につけたい知識を紹介していきますね!
ビジネスマナー
ビジネスマナーはすぐに身につくものではないので、日頃からの訓練が必要になります。
活躍の場が広がることで必須となるものなので、知っておいて損はないですよ。
私の場合、厨房勤務から施設勤務に切り替わった際、この大切さを実感しました。
「外部からの電話対応」や「名刺交換」などがその一例ですね。
「外部からの電話対応」は尊敬語や謙譲語がぐちゃぐちゃになり、よく会話に詰まっていました。
「名刺交換」でもやり方が分からず、恥ずかしい思いをしたことを覚えています。
だからこそ、ビジネスマナーのスキルアップも必要になるんですよね。
ちなみに私は、本で知識を取り入れ仕事で実践していました。
ビジネスマナーについては、講座や本などを利用することをおすすめします。
いざという時の為に備えておきましょう!
パソコンスキル
これからの時代は栄養士・管理栄養士でも、パソコンの使用や活用は必須になってきます!
献立作成・グラフの作成・報告書の作成など、簡単なパソコン操作は知識として知っておきたいものですね。
よく栄養士や管理栄養士の求人でも「エクセル・ワードが初級レベルで使用できる方」といった条件を目にすることはありませんか?
それだけ、パソコンスキルが求められる時代になっているということです。
「パソコンが全くできない」となると、活躍の場が狭くなってしまうのが事実です。
ワード・エクセル・パワーポイント、この3つが使用できれば問題ないでしょう。
「まだ使用したことがない」という方もみえるかと思います。
その場合は、どんなものかを知っておくだけでも、いざ使用するときに困りません。
パソコンの知識もスキルアップして、活躍の場を自分で広げていきましょう!
まとめ
スキルアップの方法は、栄養士会・民間資格・書籍などがありますが、自分にあった方法を選びましょう。
栄養士・管理栄養士は、常に自分の知識を磨いていかなければ、大きく差がつく職業でもあります。
常に、最新の情報が得られる環境をつくる習慣も必要ですね。
ただ「スキルアップしたい」と考えるのではなく、まずは「何に興味があるのか」「どんな分野で活躍したいのかを見極めることも大切です。
栄養士・管理栄養士としての知識はもちろん大切です。ですが、ビジネスマナーやパソコンスキルも必須になります。
合わせて覚えておくと、活躍の場が広がったときにも波に乗れるでしょう。
常にスキルアップを心がければ、より多くの人たちの健康を守れる栄養士、管理栄養士となれます!
知識の吸収を怠らずに、頑張っていきましょうね。