いざ始めた離乳食!だけど始めてから便秘気味になって心配…といったことはありませんか?
お腹が張っていたり赤ちゃんが辛そうにしていると「離乳食の作り方が間違っていたのかな…?」と不安になりますよね。でも安心してください。
赤ちゃんの便秘は珍しいことではなく、私自身、保育園に勤務していた時もよく見かけました。
赤ちゃんの便秘は、母乳やミルクが中心の食生活から離乳食が中心の食生活に変化することで、腸内環境が変化し起こりやすくなります。
とは言っても早く便秘を治してあげたい!と思いますよね。そんな時にすぐにできる便秘解消レシピと便秘の解消法をご紹介します。
便秘解消レシピを段階別にご紹介!
便秘解消のカギは食物繊維と発酵食品!
食物繊維には2種類あり、便を柔らかくして排便をスムーズにするもの、便の量を増やすことで腸の動きを活発にさせるものがあります。
便を柔らかくする食物繊維はバナナやりんごなどの果物や、わかめやひじきといった海藻類に多く含まれます。
便の量を増やす食物繊維は穀類、さつまいもやかぼちゃ、きのこ類や水煮大豆などの豆類に多く含まれます。
発酵食品はひきわり納豆や無糖ヨーグルトを使うのがおすすめです。いずれも中期頃から使えます。
こちらでは、保育園でも作ったことがある便秘解消に役立つ離乳食を全3種類ご紹介します。
離乳食初期 甘みたっぷりさつまいもペースト
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材料
さつまいも 8g にんじん 7g 昆布だし汁 または水 適量 |
作り方
1.さつまいもとにんじんの皮を剥き必要な分を切る。 さつまいもは切った後水にさらす。 2.鍋にさつまいもとにんじんを入れ、昆布だし汁または水を加え柔らかくなるまで煮る。 3.温かい内に裏ごしをし、煮汁を加えてペースト状になるまで伸ばす。 |
便の量を増やす効果を持つさつまいもと、2種類の食物繊維が含まれているにんじんを合わせた便秘解消に役立つレシピです。
さらに、さつまいもにはオリゴ糖が含まれています。腸内環境を整える効果を持ち便秘解消に役立ちます。
離乳食中期 つぶつぶかぼちゃ粥
材料
ごはん 30g 野菜の煮汁 100ml かぼちゃ 15g たまねぎ 12g 昆布だし汁 または水 適量 |
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作り方
1.玉ねぎは皮を剥き必要な分を切り分ける。 かぼちゃは種を取り、必要分を切り分ける。 2.鍋に野菜とだし汁または水を入れ、柔らかくなるまで煮る。 3.柔らかくなったら取り出し、かぼちゃの皮を取る。 それぞれ3mm~5mmくらいの角切りにする。 4.鍋にごはんと煮汁、切った野菜を入れる。 蓋をして弱火で加熱し、バナナ位の柔らかさになるまで煮る。 |
食物繊維を含むかぼちゃとオリゴ糖を含む玉ねぎ一緒に摂取できる、お腹の調子が整うお粥です。
消化がしやすく水分を多く含むお粥には、便を柔らかくし排便を促す効果があります。
離乳食後期 食物繊維と油分を含んだ大根きんぴら
材料
大根 15g にんじん 10g しめじ 5g オリーブオイル 0.5g 砂糖 少々(0.3g) しょうゆ 2滴ほど(0.2g) 昆布鰹だし汁 適量 すりごま 0.3g |
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作り方
2. 鍋に野菜と、野菜が浸かる位の量のだし汁を入れる。柔らかくなるまで煮る。 3. 野菜が柔らかくなったら取り出し熱を取る。大根とにんじんは5mm~7mmの角切り、きのこは1cmくらいの長さに切る。傘の部分は半分に切る。
4.煮汁を小さじ1取り出し、残りは別の容器に移しスープや軟飯に活用する。 空になった鍋に煮汁、野菜、油、調味料、すりごまを加え弱火で加熱ながら軽く火を通す。 |
しめじによって便の量を増やし腸を刺激します。大根は水分を多く含むため、しめじと一緒に食べることで増えた便を柔らかくします。
そしてオリーブオイルにより、便の滑りを良くし溜まった便を出しやすくします。
食事と合わせてできる!便秘解消の方法
便秘解消に繋がる離乳食を取り入れながら、こまめな水分補給やマッサージを合わせて行うとより効果的です。
また、たくさん動くことで便秘解消や便秘の予防にも繋がります。どんなことに気をつけると良いかそれぞれ具体的にお伝えします。
水分補給で便を柔らかく
麦茶や白湯などの水分をこまめに摂取することで、便が柔らかくなりスムーズな排便に繋がります。
また、離乳食にスープをプラスすると栄養も摂りつつ水分補給もできるのでおすすめです。
離乳食中心の生活に変化すると、母乳やミルクで摂れていた分の水分が無くなり、減った分を別で補う必要があります。
遊んだ後やお風呂上がりを始め、意識してこまめに水分を摂るように心がけると良いでしょう。
離乳食を始めたばかりの頃はスプーンで少しずつあげる他、哺乳瓶に入れて水分を与える方法があります。
お腹マッサージで腸の動きを活発に
食べ物で便秘を改善する他、外部から刺激を与える方法もあります。まずお伝えしたいのが「「の」の字マッサージ」です。
指三本をおへそ下辺りに添え、そこからお腹全体に「の」の字を書くように優しくマッサージを行います。
足を動かすマッサージは、便秘解消の他足の運動にもなります。仰向けに寝かせた赤ちゃんの膝下を持ち、片足ずつ膝を曲げながらゆっくりとお腹に近づけていきましょう。
片足が上げ終わったら下げて、今度はまた別の片方の足の膝を上げていきます。
便秘解消にも効果的なマッサージ。しかし、便秘で辛そうにしている赤ちゃんのことを見ていると、ママさんやパパさんとしては心配ですよね。表情が曇ることもあると思います。
そんな時こそ、マッサージを笑顔で行ってみてください。ママさんやパパさんが明るい表情を見ると赤ちゃんは安心します。
沢山遊んで体を動かし生活リズムを整える
日中思いっきり遊び体を動かすことは便秘解消や便秘の対策に効果的です。
はいはいやつたい歩きが十分にできるスペースを作り、全身を動かすことで腸も動くようになります。
加えて、疲れでぐっすり眠れるようになり空腹感も感じるようになります。連鎖して徐々に生活リズムや整い、それに伴い便秘になりにくい腸内環境になります。
小さいうちから生活習慣を意識すると良いですが、忙しい日々を過ごすママやパパ。毎日時間通りに行動するのは大変ですよね。
一分一秒完璧に!と思うと息が詰まってしまいますので、おおよその時間を決めてできそうなことからゆっくりと始めてみてください。
離乳開始後の便秘はよくある!離乳食を始めできることから試してみて
食物繊維や発酵食品、水分を積極的に取り入れることで少しずつ便秘は解消していきます。
日中に思いっきり遊んだりマッサージを取り入れることで、スキンシップを取りながら便秘も解消できます。離乳開始後の便秘はよく見られるので自分を責めないでくださいね。
しかし、便秘解消に役立つ食材を使って離乳食を作っても、赤ちゃんの気分によっては離乳食を食べたがらない時もあります。そんな時は無理強いをしなくても大丈夫。
赤ちゃんの体質や気持ちは日によって異なります。その子自身の気持ちと相談しながら、今日はこれができそう!と感じた便秘解消の方法を取り入れてもらえれば幸いです。