夏の風物詩であるそうめんは、つるっとしたのど越しがおいしい食材です。
暑い夏に冷たく食べられ、茹で時間が短く便利ですが、何度も食べていると飽きてしまうことがあります。
そこで今回は、そうめんに飽きたら試してほしいレシピをご紹介します。
つけ汁につけて食べることが多いそうめんですが、混ぜたり、かけたりするとそうめんのイメージが変わりますよ。
つけ汁も工夫次第で雰囲気が変わるので、試してみてくださいね。
まぜ・かけ・つけダレのそうめんレシピ
そうめんは、短時間で茹であがり、温かくても冷たくてもするっとしたのど越しで食べられるところがメリットです。
一方で、炭水化物に偏りがちなデメリットがあるため、そうめんの他に料理を追加して栄養を補ってあげると、バランスが取れた食事になります。
定番のめんつゆから1歩踏み出して、そうめんのアレンジを楽しんでくださいね。
香りが食欲をそそる「しらすとねぎの冷製そうめん」
うま味と塩味があるしらすと、香り豊かなにんにくとねぎの香りが食欲をそそる一品です。
しらすには、骨や歯を作るのに役立つ「カルシウム」とカルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」が豊富に含まれます。
うま味と塩味があるので、しらすが入るだけでおいしさUPです。
副菜に野菜を加えると、栄養のバランスが良くなります。
煮物や、汁物で野菜を増やしてあげると、健康的ですね。
オリーブオイルで和えるので、そうめん同士がくっついてしまう心配が少ないです。
茹でたそうめんが余ったときにも応用可能な、便利なレシピですよ。
元気がでる「トマトだしの鮮やかそうめん」
見た目にも鮮やかな、元気が出るそうめんです。
トマトに含まれる「リコピン」には、日焼けで疲れた体を癒す力があります。
さっぱりとした口当たりで彩りの良いトマトを取り入れれば、身も心も元気になります。
たんぱく質が不足するので、主菜の代わりになるようなたんぱく源を取り入れると、1食のバランスがとりやすいですよ。
ししとうの代わりに、なすやおくらを添えても夏らしくおすすめです。
旨味たっぷり「豚バラとねぎのコク旨そうめん」
豚バラ肉のコクと、ねぎのうま味が汁にしみ出したそうめんです。
ねぎには、風邪予防に効果が期待できる「ビタミンC」や、生活習慣病予防に役立つ「β-カロテン」が豊富に含まれています。
また、豚肉に含まれる「ビタミンB1」は代謝に役立ち、疲労回復に役立ちます。
体に与えられたストレスを改善し、余分な活性酸素を除去してくれるねぎを食べて、夏も元気に過ごしたいですね。
粘り&ぬめり無し!つるっとおいしいそうめんのゆで方
そうめんは、記載の時間通り、忠実に茹でることでおいしくなります。
では、どんなところに気を付けて茹でたらよいのでしょうか。
そうめんの基本の茹で方
そうめんは、たっぷりの湯で茹でることがポイントです。
茹でるときは、吹きこぼれないように火加減を調整しましょう。
【そうめんの基本の茹で方】
- 鍋にたっぷりお湯を沸かし、そうめんを広げる。
- そうめん同士がくっつかないように、菜箸で混ぜる。
- 吹きこぼれないように気をつけながら、強火で記載の時間茹でる。
- ざるにあけ、流水にさらす。
たっぷりに値するお湯の量は、そうめん3束に対して、1.5Lが目安です。
次に、そうめんをゆでる時のポイントを見ていきましょう。
差し水をしない方がいい理由は、鍋の中のお湯の温度が下がり、麺同士がくっつきやすくなってしまうからです。
そうめんに粘りが残らないように茹で、流水でぬめりをしっかりとることがコツです。
ポイントを意識して茹でると、そうめんはもっとおいしくなりますよ。
そうめんの目安量を知って、楽々調理
大人1人分のそうめんの量の目安は、1.5束です。
2人分作るなら3束と覚えておけば、手間を省くことができますよ。
まぜ・かけ・つけレシピのそうめんでも、目安量は同じです。
目安量が分かっていると、人数が増えても安心ですね。
知って得するそうめんの豆知識
そうめんを食べるときに、小ネタとして豆知識を持っておくと、楽しい時間を過ごすことができますよ。
太さで決まる、麺の名前
そうめんは、JAS(日本農林規格)において直径1.3mm未満と定められています。
ただし、手延べそうめんの場合は、直径1.7mmまで「手延べそうめん」と表示してよい決まりになっています。
手延べそうめんとは?
小麦粉に食塩水を加えて練り合わせた後、食用植物油又はでん粉を塗付してより(ねじる)をかけながら順次引き延ばして麺とし、乾燥したもの。
そうめんとよく似た商品に「ひやむぎ」がありますが、麺の太さは1.3mm~1.7mm未満と定められ、それよりも太い麺は「うどん」になります。
似たような麺でも、太さによって名前が決められているのですね。
産地で変わる、個性豊かなそうめん
様々な製法で作られるそうめんですが、産地によって違いがあります。
夏の食卓で、産地ごとのそうめんを味わうのもいいですね。
〈そうめんの産地〉
・岩手県【卵麺(らんめん)】
その名の通り卵を加えた黄色い麺。卵の香りと旨味が特徴。
・宮城県【白石温麺(しろいうーめん)】
長さ10cm程度の太くて短い麺。温めた料理に合うので温麺と呼ばれている。
・富山県【大門(おおかど)そうめん】
半乾き状態の麺を丸髷(まるまげ)状に丸めて乾燥させたもの。長さは約2mあり、半分に割ってから麺を茹でる。
・愛知県【和泉(いずみ)そうめん】
半生の麺。一般的にそうめんは冬場に製造するが、和泉そうめんは夏に作られる。
・徳島県【半田(はんだ)そうめん】
ひやむぎや細うどん並みの太さがあるそうめん。もっちりした食感で食べ応えがある。
・愛媛県【五色(ごしき)そうめん 】
白、赤、緑、黄色、茶色の5色。いずれも天然の食材で着色されている。
・長崎県「島原そうめん」
兵庫県の播州そうめんに次ぐ、生産量国内第2位を誇るご当地そうめん。
・熊本県【南関そうめん】
半乾き状態の麺を8の字状に乾燥させたそうめん。昔ながらの手作業で作られたそうめんは高級品とされている。
この他にも、さまざまなご当地そうめんがあります。
そうめんに飽きたら、産地による違いを楽しむのも1つですよ。
まとめ
そうめんは、つけ汁につけて食べる方法がスタンダードですが、他にもまぜ・かけやアレンジしたつけ汁を取り入れるとレパートリーが広がります。
和食の調味料にこだわらず、オリーブオイルや鶏ガラだしなど洋食や中華の調味料を使うと雰囲気が変わり、マンネリを避けることができます。
そうめんを食事に出すときは、炭水化物に偏りがちなのでたんぱく質やビタミン類を補う野菜料理をプラスできると理想的です。
おいしいそうめん料理のレパートリーを広げて、飽きずにそうめんを楽しみたいですね。