安定の待遇は本当?栄養士(公務員)の仕事内容や給与を徹底紹介!

『公務員栄養士』というお仕事があるのを、知っていますか?

公務員は「安定の仕事」というイメージがあるので、とても人気な職種です。

ただ、公務員栄養士がどんな仕事をしているか、なかなかピンとこないのではないでしょうか?

今回は、公務員栄養士の「仕事の内容」・「やりがい」・「どうやったらなれるか」などを徹底紹介していきます! 

【地方公務員の栄養士】代表的な働き方3つ

公務員栄養士の基本的な仕事内容は、病院や施設などで働く他の栄養士とほぼ同じです。

●主な仕事内容

  • 栄養指導献立作成
  • 発注栄養素の計算
  • 食事の管理      など 

 

ただし、働く機関や部署によって栄養指導や管理をする対象が、大きく異なります。

ひとくちに公務員栄養士と言っても、働く場所は実はとても様々。

ここでは、代表的な地方公務員栄養士の働き方3つご紹介します。

 

学校栄養士

公立学校で働く栄養士は、「学校栄養士」と呼ばれています。

成長期の子どもたちに、バランスの良い給食の提供を行うことが1番のお仕事です。

また給食を「生きた教材」とした「食育」で、子どもたちの将来にわたる健康な身体と心の育成を行う大切な役割もあります。

学校栄養士には、「学校栄養職員」と「栄養教諭」の2種類があります。

 

●学校栄養職員

主に献立作成や給食管理を担当します。

直接児童生徒や保護者に栄養指導ができないため、授業や指導の際は担任などの「補佐役」となります。

 

●栄養教諭

教職員として児童生徒や保護者・教員に直接栄養指導を行うことができます。

家庭科や保健体育の時間などに、指導計画を基にした授業をすることもできます。

 

栄養教諭はさらに、給食に個別の確認や対応が必要な児童生徒へのきめ細やかな対応が必要になる場面も多いです。

最近は食物アレルギーなど、配慮が必要なお子さんが増えているのでとても期待されているお仕事と言えます。

渡邊
渡邊

ただし、「栄養教諭」は免許の取得が別途必要になります。

行政栄養士

保健所や保健センターなどの地方公共機関で働く栄養士は、「行政栄養士」と呼ばれます。

「行政栄養士」として働く方のほとんどが、管理栄養士の有資格者です。

仕事では、地域住民への栄養指導のほか、生涯を通じた様々な地域の課題を改善することが求められます。

今は特に、メタボリックシンドロームの改善など、生活習慣病の改善・予防が大きな課題として取り組まれています。

そのためには、

  • 住民の方が、相談しやすくするにはどうするか
  • 運動するために、どんな施設や場所・物が必要か

などの環境の整備も必要になります。

このように、栄養士といっても栄養指導をするだけでなく、幅広い視野で健康づくりを考える必要があります。

 

病院栄養士

公立の病院で働く栄養士は、医師の指示を元に患者の病状に合わせた「食事提供」や「栄養指導」を行います

食事の管理から治療の一部を担い、病状の回復をサポートする役割をするお仕事です。

対応する食事の種類には、このような項目が挙げられます。

  • 減塩食、低たんぱく食など細かく栄養素が指示された食事
  • 刻み食やペースト食など様々な食形態の提供
  • 提供する食材の管理から調理委託業者に対しての衛生・調理指導  など

 

さらに管理栄養士は糖尿病や高血圧、生活習慣病などの患者へ栄養指導も担当します。

栄養指導は、入院患者だけではなく通院する患者への個別・集団もの対象になります。

栄養指導がやりたい!という方には、おすすめのお仕事です。

 

公務員栄養士に求められること

公務員は「奉仕者」であることが法律で定められているので、常に「公共」を意識して仕事をすることが求められます。

とはいっても、具体的にどんな考え方が必要なのかはわかりにくいですよね。

ここでは、「公務員栄養士に求められること」を具体的にご紹介します。

 

強い正義感や使命感

強い正義感や使命感も、公務員栄養士に求められるポイントです。

 

「社会に役立つ仕事がしたい」

「世の中や人のために奉仕したい」

「みんなが幸せに暮らせるために役に立ちたい」など、

 

分け隔てなく多くの方のために役立ちたい!という気持ちがある人が向いています。

特に、

「自分が暮らしているこの町の人たちに、こんなサービスが合ったらいいのに」

「もっとみんなが笑顔でいられる街をつくりたい」など、

地方公務員では、「地元愛」にあふれた人が求められています。

 

幅広く平等・公平な視野

公務員の大切な考え方の1つに、「平等・公平」ということがあります。

「平等・公平」とは、誰か1人の利益になるのではなく、そこに暮らす人々がみんな平等にサービスを受けられる・利益があるという考え方です。

つまり、1つのことを考えるときに幅広い人たちに良い方法か長期的に見てどうか金銭的にどうかなど、様々な角度で考える必要があります。

 

法律に基づいた考え方

公務員の仕事は、基本的にすべて基になる「法律」があります。

一見無駄に思える仕事も、実はしっかりした法律に基づいて行われているのです。

公務員栄養士に関係する法律や指針には、「健康増進法」「食育基本法」「食品衛生法」などがあります。

仕事を進めていく上で、内容をしっかり把握しておく必要があります。

施策や事業を行うときは、関係する法律や目的を常に頭において行わなければいけません。

例えば、市が行う離乳食の教室で自分の信念だけを貫き、「1歳まで離乳食はあげるべきではない!」ということを言ってしまうのはNGです。

離乳食の進め方は「母子保健法」を元に、厚生労働省が「授乳・離乳のガイドライン」をもとに進める必要があるからです。

公務員栄養士として離乳食の教室を行うときは、ガイドラインの考え方に沿った進め方を伝える必要があります。

多職種との連携と幅広い仕事

公務員として働く人たちには、栄養士以外にも様々な職種の方々がいます

●栄養士以外の職種

  • 事務職
  • 保健師
  • 看護師
  • 助産師
  • 医師
  • 歯科衛生士
  • 建築士     など 

 

渡邊
渡邊

一見関係なさそうな職種の方たちとも、様々な場面で連携が必要になることがあります。

例えば、建築士の方とは学校の調理室の改修や補修が必要なときに、栄養士の視点を打ち合わせをで伝える必要があります。

調理の作業効率や衛生面、物品の選定などについて細かな連携が必要です。

そのほか事務職員とは予算や委託契約、入札などの相談や調整をします。

自分がよりよい仕事をするために、より多くの方と連携していく必要があります。

また、栄養士も栄養管理や栄養指導等の仕事だけでなく、事務作業窓口業務などが必須になります。

仕事の幅はとても広くて大変な事も多いですが、全て自分の力になると実感できる仕事です。

公務員栄養士になるには?

公務員栄養士になるには、

①栄養士・管理栄養士の資格を取得すること

②公務員試験に合格すること

 

2つが必要となります。

公務員栄養士は、5~50倍のかなりの「狭き門」です。

その理由の1つに、それぞれの機関で必要な栄養士の数が少ないことがあげられます。

しっかり準備をして挑戦できるよう、具体的に必要な準備についてご紹介します。

栄養士・管理栄養士の資格取得

栄養士・管理栄養士の資格を取得するには、高校卒業後に所定の養成施設で専門課程を習得して卒業する必要があります。

●栄養士の資格が取れる場所

  • 高校卒業後
  • 管理栄養士養成施設
  • 栄養士養成施設と呼ばれる、管理栄養士養成課程もしくは栄養士養成課程のある大学、短期大学、専門学校 

管理栄養士も栄養士も学習内容や実習が多く必要になるので、夜間の学校や通信教育はありません。

また、栄養士は卒業と同時に資格取得できますが、管理栄養士は所定施設で栄養士の資格取得後、国家試験に合格する必要があります。

栄養士養成施設を卒業した人も、必要な実務経験期間を経れば管理栄養士の国家試験受験資格を得ることができます。

公務員試験の募集の確認方法

公務員試験の募集は、一般的に4月以降に試験があります。

その他には、退職者の補充なのでまれに追加募集がかかることがあります。

栄養士や管理栄養士は、基本的には必要な人数が少ないのが現状です。

募集の確認方法は、主に3つあります。

①インターネットを利用する

②県や市区町村の広報誌を確認する

③人事担当に問い合わせる 

いつ募集が出るかわからないため、こまめに確認をしておくとチャンスを掴みやすいです。

 

公務員試験の受験と準備

公務員試験は、一般の事務の方も受ける「教養科目」と、栄養士や管理栄養士としての「専門科目」の2種類があります。

自治体によってはどちらか一方のみ、ということもあるようです。

栄養士としての知識だけでなく広く一般的な知識も求められるため、試験勉強の範囲はとても広く、しっかりと準備が必要です。

栄養士養成施設によっては、公務員試験や仕事内容に強い教授が在籍される研究室があります。

渡邊
渡邊

情報共有や一緒に頑張る仲間がいる環境が得られるので心強いサポートとなります。

 

給与と福利厚生

公務員といえば、安定の給与と充実した福利厚生のイメージですよね?

次は、具体的な待遇などを見ていきましょう。

給与

公務員の給与は「税金」のため、年収が国全体の給与所得の平均をオーバーしないように考えられています。

そのため、「安定」はしていますが、平均的には年収600万円程度です。

ただし、年齢や勤続年数によって給与が上がっていきます。

若いうちはさらに少ない年収で、周りの友達を見まわしたときに「あれ?給料安くない?」と思うこともあるかもしれません。

また、国家公務員のほうが地方公務員より多少給与は高く、職種によっても差があります。

 

福利厚生

公務員には、休暇制度や手当金・人間ドックなどの補助金・施設の利用割引など、様々な福利厚生があります。

その中でもとりわけ手厚いのが、「出産・育児休暇」・「時短勤務制度」といった、子育てに関わる部分です。

民間企業にもこれらの制度はありますが、公務員はこういった制度がとりやすい環境といえます。

また、制度の活用や働きやすい環境作りがしやすいように、管理職が「イクボス」研修を受ける取り組みをする自治体もあります

 

まとめ

栄養士にも公務員という働き方があります。

公務員栄養士には、学校栄養士・行政栄養士・病院栄養士の3つの働き方があり、定められた法律に沿った働き方が求められます。

仕事の内容や雇用の安定、福利厚生充実しているので倍率の高い仕事と言えます。

健康と食はとても注目されており、公務員栄養士のお仕事内容も以前よりも多岐にわたるため、やりがいもあります。

気になる方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

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