離乳食は子育ての中でもママを悩ませることの1つです。
成長の目安となり基本的な進め方も提示されている離乳食は、その通りにいかないことがほとんどです。
そのため、赤ちゃんの状態を心配しすぎてしまったり、離乳食作りに疲れてしまうママが多くいます。
一方で、噛むために必要な口の機能をしっかり離乳食を通して習得していないと、幼児期以降も丸のみなどの誤嚥(ごえん)の事故につながる可能性があります。
赤ちゃんの成長に必要な離乳食ですが、多くのママの悩みは、本来悩まなくても良いことがほとんどです。
今回は、離乳食の役割を整理し、多くのママの「離乳食の悩み」を解決していきます。
量やレパートリーは気にしない!大切な離乳食の役割3つ
離乳食をスムーズに進めるうえで大切なことは、離乳食の役割をしっかり知ることです。
離乳食には、大きな役割が3つあります。
1.食べ物に興味を持ち、母乳やミルク以外の味を知る(慣らす)
2.食べるために必要な口や手の機能の発達を促す
3.母乳やミルクだけでは不足しがちな、成長に必要な栄養を補う
食べ物に興味があり、口や手の機能が順調に身についていれば、食べる量は徐々に追いついてきます。
離乳食の役割をしっかり知って、悩まずに赤ちゃんと向き合えるようにしましょう。
食べ物に興味を持ち、母乳やミルク以外の味を知る(慣らす)
離乳食の大切な役割の1つとして、「赤ちゃんが食べ物に興味をもち、母乳やミルク以外の味に慣れる」ということがあります。
母乳やミルクの味は本能的に好み、生きていくために飲むようにインプットされています。
しかし、食べ物は成長の中で知っていかないと食べようと思ったり、食べる方法を知ることができません。
そのため、首が腰が座り口から食べ物を入れてもしっかりと胃まで食べ物が落ち、消化機能が発達する生後5~6か月の時期から離乳食の準備をしていきます。
赤ちゃんは、母乳やミルク以外の味や物は最初は「異物」でしかありません。
舌で押し出してしまう、食べようとしないというのは、赤ちゃんの本能的な防御です。
その防御の壁を崩すためには、ママやご家族がおいしそうに食べるところを積極的に見せ、食べることに「興味」をもたせることが大切です。
離乳食は初期~完了期まで口や消化機能の発達に合わせて食べられる食品の幅が増えていきます。
各月齢に食べられる食品の幅の中で、どれだけたくさんの食べ物の味を経験できるかがとても大切になります。
口や手などの機能の発達
離乳食を進める最大の目的は、食べるために必要な口や手などの動きを発達に合わせて獲得することです。
食べ物を口から食べる際には、口の中はとても複雑な動きが必要になります。
・歯や歯茎を合わせ、すりつぶす
・唇をしっかり閉じ、前歯で噛みちぎり、口の中で処理できる量を取り込む
・細かくなった食べ物を舌を複雑に動かして唾液と一緒にまとめる
・舌や喉をつかって飲み込み、食道に送り込む
また、食べるために必要な「手の動き」も大切です。
・食べ物をつかむ
・指でつまんで口に持っていく
・手首を返し、スプーンを扱う
・箸を使う など
私たちは当たり前のように食べ物を食べていますが、食べ方やその機能は訓練しないとできるようになりません。
離乳食は、「量を食べること」に目が行きがちな傾向があります。
しかし、離乳食を進める中でしっかり見ていかなければいけないことは、口の動きや手の動きを段階を踏んで獲得しているかどうかということです。
離乳食の時期に口や手の動きなどをしっかり獲得していないと、成長してから噛めない、飲み込めない、誤嚥するというトラブルを起こす可能性があります。
そのために、離乳食の段階的な固さや大きさの調整や、手づかみ食べを進めていきます。
将来事故なく、いろいろな食べ物をおいしく食べることができるようになるために、離乳食の時期にしっかり口や手の機能を発達させてあげましょう。
成長に足りない栄養を補う
離乳食は母乳やミルクでは足りなくなる成長に必要な栄養を、少しずつ食事から補うことができるようにしていく役割があります。
母乳やミルクは、赤ちゃんの成長に必要な栄養がたっぷり入っています。
しかし成長により、栄養の「量」や「種類」が少しずつ足りなくなってきます。
特に鉄分は、生まれた時に体にストックされていた分が生後6か月を超えると無くなってくるため、離乳食を進めるうえで少しずつ意識して取り入れていく必要があります。
そのため、足りない栄養を補う分を食事からとることができるように、少しずつ母乳やミルク主体の栄養補給から「食事」主体の栄養補給に変えていきます。
ただし、離乳期の時期は、まだまだ母乳やミルク無しでは成長に必要な栄養をとることができません。
<離乳食の時期に母乳やミルクが必要な理由>
・離乳食の水分が多く、量の割には必要な栄養が少ない
・食べられる食品の種類が少なく、栄養が偏りがち
・成長に必要な量が食べられない
離乳が完了するまでは、離乳食を食べた後にもお腹がいっぱいになるまで母乳やミルクをしっかりあげることが必要です。
つまり、離乳期の赤ちゃんはまだまだ母乳やミルクという栄養をとる手段があるため、慌てて食事主体の栄養補給に変える必要は無いのです。
たくさん離乳食を食べていると、とても良いことのように感じますが、離乳期の赤ちゃんの成長にはまだ母乳やミルクが必要です。
この時期に食事のみの栄養補給になるほど食べてしまっていると、栄養不足になったり消化器官に負担をかけてしまう可能性があるため、注意が必要になります。
赤ちゃんの食べたい気持ちを尊重しながら、体重増加をしっかり見て慌てずに離乳食を進めましょう。
離乳食に多い「お悩み」4つを解決します!
離乳食を進めるうえで、悩みはつきものです。
特に離乳食の進め方はマニュアルとして量や内容が細かく提示されているので、その通りに進まないと心配になったり、悩んだりしがちです。
赤ちゃんの成長は個人差があるため、マニュアル通りいかないのはあたりまえです。
マニュアルはあくまで「進め方の目安」として参考に見る程度にすることが大切です。
今回はいろいろある離乳食の悩みのなかでも、特に多い悩みとその対応方法をご紹介します。
他の子と比べて「量を食べない」
「他の子と比べて、うちの子は離乳食を全然食べなくて・・・」というママの悩みをよく聞きます。
離乳食の進み具合はそれぞれで、他の子と比較する必要はありません。
大人にもたくさん食べる人、小食の人がいるように、食べる量も赤ちゃんによってそれぞれです。
離乳期に大切なのは、食べ物に興味をもち、いろいろな味や食感を知って口や手の機能を獲得することです。
量は気にせず、お子さんの表情やお口の動きなどを確認しながら、のんびり進めましょう。
ただし、食べたいと感じる、お腹がすく環境を作ってあげることはとても大切です。
そのために、次のことができているか確認してみましょう。
・授乳・離乳食の時間(生活のリズム)が整っている(約4時間おき)
・離乳食を食べるときに、ママや家族が笑顔でいる
・離乳食の固さや大きさが成長にあったものになっている
離乳食を進めるうえで、赤ちゃんがお腹をすかせて「食べたい」と思うことはとても大切なことです。
夜間を含め、3~4時間おきの授乳リズムの中で離乳食を進められていないと、赤ちゃんはお腹がすかず、離乳食をたくさん食べたいとは思いません。
また、お腹がすきすぎても、赤ちゃんは早くお腹を満たしたいと思うため、母乳やミルクを飲みたがってしまいます。
離乳食を始めるときには、必ず授乳と生活のリズムをしっかり整える準備をしてから進めることが、順調に離乳食を進めるポイントになります。
また、赤ちゃんが食べないと、ママは心配でついつい赤ちゃんの前で心配な顔ばかりになりがちです。
ママの心配な顔を見ながらの食事は、離乳食の時間が赤ちゃんにとって「不安」で「つらい」時間になってしまいます。
赤ちゃんが離乳食の時間を「楽しい時間」と思えるように、ママは余裕をもった気持ちで「笑顔」を心がけましょう。
ママの笑顔は赤ちゃんにとって、「安心感」と「幸せ」を感じる最高の調味料ですね!
「食べ物に興味がない」「食べたがらない」
「離乳食を出しても、口を開けない」
「いやいやして食べない」
など、離乳食を食べてほしいのに全く興味を示さない赤ちゃんもいます。
赤ちゃんが食べ物に興味を示さない原因はさまざまですが、主に次のことが考えられます。
・お腹がすいていない(授乳のリズムが整っていない)
・離乳食を食べる時期ではない(赤ちゃんの身体と心が整っていない)
・食べ物に興味を持たせる環境が整っていない(赤ちゃんに大人が食べるところを見せていない)
赤ちゃんも大人と同じで、しっかりお腹がすくことが食欲をアップさせるポイントになります。
夜間を含めて必要以上の回数や量の授乳をしていないか、赤ちゃんが泣くたびに授乳をしていないか、確認してみましょう。
また、離乳食は授乳中心で生活をしていた赤ちゃんにとって、「異物」を口にいれるというとても勇気がいることです。
食べたい気持ちが整わないときに無理に口に入れてしまうと、離乳食自体を嫌いになってしまうことがあります。
ほとんどの離乳食の悩みに共通する解決策は、「食べたい」と赤ちゃんが思う環境をさまざまな面から整えてあげることです。
離乳食を開始する目安として、「赤ちゃんが大人が食べている様子をみて口をもぐもぐ動かす」ということがあります。
これは、大人がおいしそうに、幸せそうにたべているのを見て、食べることに興味を持ち、食べることが安全なんだということを赤ちゃんが感じている証拠です。
大人が食べているときは赤ちゃんは寝ている、別部屋にいるなど、食べている様子を見せてあげていないと、食べ物への興味は生まれません。
そろそろ離乳食かな?という時期の少し前から、赤ちゃんも大人と一緒に食卓につかせ、大人がおいしそうに食べているところをたくさん見せてあげましょう。
「もぐもぐしない」「固さや大きさの進め方がわからない」
「もぐもぐしない」
「ちゃんと噛んでいるかわからない」
「固さや大きさがわからない」
噛む機能を育てたいのに、今のお子さんの状態が良いのか悪いのかわからないというママは多くいます。
大人が食べ物を「噛む」という様子と、赤ちゃんが食べ物を食べる様子は全く違うため、なかなかわかりづらいものです。
各市町村の保健センターで行われる4か月児健康診断で配られる「離乳食の進め方」や、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」などを参考にしながら、月齢ごとに赤ちゃんの次の様子を見てみましょう。
・食べているときの「口の様子」
・食べている「量」
離乳食で獲得するべき口の動きができているかどうかは、とても分かりづらいものです。
口の動きを確認するおすすめの方法は、「自分で食べてみて口の動きを確認する」ということです。
大人になると意識せずに食べていますが、食べることにかかわる口の動きはとても複雑です。
舌で食べ物をつぶそうとすると唇がどんな動きになるのか、自分の顔を鏡などを使って見てみましょう。
赤ちゃんが同じような動きをしていれば、その動きはできている証拠です。
離乳食の固さや大きさを調整するときにも、獲得してほしい口の動きがその離乳食でできるか、自分で食べて確認することが大切です。
また、赤ちゃんの口の動きのもう1つの確認方法は「離乳食の量」です。
赤ちゃんは口をしっかり動かして食べていると口が疲れてしまうため、それほど多くの量を食べることはできません。
固すぎても疲れて必要な量が食べられないし、柔らかすぎると口は疲れず、いくらでも食べ過ぎてしまうという状態につながります。
離乳食の量をあまり食べない、またはいくらでも食べ過ぎてしまう場合は、赤ちゃんの成長にあった大きさや固さの離乳食になっていない可能性があるのです。
赤ちゃんにあった離乳食の大きさや固さの調整は、とても難しいものです。
赤ちゃんにちょうど良い大きさや固さがわからないときは、赤ちゃんのお口の動きを確認しながら、その都度離乳食を調整する方法がおすすめです。
<赤ちゃんの「もぐもぐ・かみかみ」を確認できる調理の工夫>
・大き目に茹でて後でつぶせる食材(野菜や芋など)・・・
大きく柔らかく茹でて、お子さんの口を見ながらつぶしながら与える。
・繊維が多い野菜や肉など・・・
繊維を断ち切るように切ったりすりおろし、舌でつぶしたり歯茎で噛んでつぶれるようにとろみをつけたり、だんご状にしてまとめ、つぶしながら与える。
「みじん切り」「1cm角」など、月齢ごとに食べ物の大きさの目安はありますが、赤ちゃんにちょうど良いかは個人差があります。
大きめに柔らかくゆでたり、まとめたりすることで、つぶしながら口の動きを見て大きさを調整することができます。
赤ちゃんの口の動きが気になったときや、そろそろ大きさや固さを変えていきたいと思った時には、とても便利な方法です。
食べ物を大きくすることで、のどに詰まらせないか心配されるママもいますが、柔らかく大きめの食材であれば口を少し動かせばつぶれるのであまり心配はいりません。
逆に、舌の動きが未熟な赤ちゃんにとって「細かくしすぎて固い」食材の離乳食は、口の中で食材がばらけ嫌がったり、うまく噛めずに丸のみし、誤嚥してしまうので注意が必要です。
離乳食の進み方はマニュアル通りになることはなかなか難しいものです。
赤ちゃんの様子を見ながら焦らず、確実に口の機能をしっかり獲得できるように進めていきましょう。
「食物アレルギーが心配」で離乳食を進められない
離乳食で食物アレルギー症状が出るのが怖く、離乳食が進められない・遅らせているというママが多くいます。
食物アレルギーの反応は、さまざまです。
機嫌が悪い・湿疹が出るなどの軽いものから、ショック状態に陥るなど心配な症状がでることもあるため、ママが心配される気持ちはとても良くわかります。
しかし、離乳食は遅らせても食物アレルギーを予防する効果はありません。
離乳食を独断で遅らせることは、そのお子さんの適切な成長の時期に口の機能を獲得する機会を奪ってしまうことにつながります。
また、食事から栄養をとることができる時期が遅くなることで、成長に影響が出てしまう可能性もあるのです。
食物アレルギーの対応で大切なことを確認して、適切な時期に離乳食を進めていきましょう。
<離乳食を進める際に気を付ける食物アレルギー対応のポイント>
・成長に合わせた食べ物を、適切な時期に適切な量を与える
・離乳食を食べた後の赤ちゃんの観察をしっかり行い、いつもと違う様子の場合はできるだけ早く医師に相談する
消化器官が未熟な赤ちゃんは、その成長時期で消化吸収できる負担がかからない食べ物であれば、食物アレルギーは起こしにくくなります。
もし赤ちゃんの時期に食物アレルギーの症状がでても、成長に伴って症状が出なくなることが多い1つの要因は、消化器官の発達によるものです。
口の機能の獲得は個人差があるので、進め方はお子さんの様子によって調整して良いですが、食べられる食品の種類は早めず、月齢にあったものにすることが大切です。
例えば卵を離乳食で与える時期は、卵黄は「離乳中期」から大丈夫ですが、卵白は「離乳後期」から食べられるようになります。
これは、アレルギーの原因となるたんぱく質が卵白に多く含まれるためで、消化器官がある程度発達する「離乳後期」から与えるようにします。
ただし、次のような場合は、一般の離乳食の進め方にこだわらず、医師と相談しながら進めるようにしましょう。
万が一、食物アレルギーが疑われる症状が出た場合には、できるだけアレルギー科がある小児科を受診されることをおすすめします。
手抜きが大切!?「離乳食のレパートリー」はいらない!
離乳食の悩みの一つとして「レパートリーがない」という声があります。
実は、離乳食にレパートリーは必要ありません。
食材そのものの味や、組み合わせ、だしなどを変えるだけで、立派な離乳食になります。
ママが頑張って作った離乳食も、赤ちゃんの機嫌や成長によって、食べてくれるとはかぎりません。
食べるか食べないかわからない離乳食のレパートリー作りに時間をかけるより、どれだけ手をかけずに離乳食を準備して、赤ちゃんの離乳食を食べている時間に向き合えるかのほうが大切です。
ここでは、うまく手を抜く離乳食の方法についてご紹介します。
「とりわけ」が基本!きらびやかな離乳食は必要ない
離乳食は、大人が食べる献立から味付けする前にとりわける形で充分です。
離乳食に大切なことは、さまざまな食品と味に慣れることと、口や手の機能の発達です。
きらびやかな装飾や手の込んだ盛り付けの離乳食は必要ありません。
離乳食の本などを見ると、料理名が付いたとてもかわいらしい離乳食がたくさん載っています。
しかし、離乳食は赤ちゃんの機嫌などで食べたり食べなかったりするものです。
一生懸命手をかけた離乳食も、一口も食べてくれないとママはがっかりするだけで、疲れてしまいます。
離乳食は、大人が食べる煮物やスープから味をつける前にとり分けてつぶす、食べやすい大きさに切る、ということで充分です。
離乳食を作ることに時間と手をかけるよりは、離乳食を食べている時の赤ちゃんの観察や、それに合わせた固さなどの形態の離乳食に調整に時間をかけてあげましょう。
いろいろな事に悩みがちな離乳期の子育てに疲れないよう、とりわけ離乳食で上手に乗り切りましょう。
だしやスープを変えるだけで立派な別メニュー!
赤ちゃんの味覚は大人よりもとても敏感です。
そのため、大人では変化を感じないようなちょっとした食材の違いやだしやスープの味を変えることで、まったく別の食べ物として認識します。
「離乳食のレパートリーがない」と悩むママは多いですが、同じ調理法でも食材やだしを変えるだけで、離乳食の幅は広がります。
例えば、じゃがいもと人参をかつおだしで煮るのか、たまねぎを入れて野菜だけで煮るのかだけでも、味に変化が出てきます。
とりわけで使いやすいのが、大人のみそ汁の具の活用です。
みそ汁の具を毎日変えることで、その具とだしの味が日替わりの離乳食になります。
いつも大人の食卓に出る料理をうまく活用して、手軽にとりわけて離乳食を作りましょう。
大変な時は「市販の離乳食」も活用!
離乳食作りに疲れてしまったり、外出をする際には、市販の離乳食を使うと便利です。
毎日の離乳食づくりは、大人のとりわけを主体にしていても大変なものです。
また、大人の食べる食品が赤ちゃんの月齢に合わない、外出先で食べるものがないなど、頭を悩ませることも多く出てきます。
そういう時には迷わず、市販の離乳食を上手に利用することをおすすめします。
市販の離乳食は衛生的で、味や固さも赤ちゃんの月齢に合わせたものになっているため、安心して食べさせることができます。
なかなか家では調理しづらい食品を食べさせたい時などにも、とても役に立ちます。
ただし、次の点は確認してから与えるようにしましょう。
・家で食べさせたことがある食品だけが入っているか
・食品の固さや大きさが赤ちゃんにあっているか
初めて食べる食品が入っている離乳食は食物アレルギーの心配があり、症状が出た時の対応がすぐできないため、外出先で与えないことが大切です。
また、市販の離乳食は月齢より少し柔らかめになっていることが多いので、赤ちゃんの口が成長にあった動きをしているかどうか確認しましょう。
もし柔らかすぎる時は、ちょうどよい固さや大きさの食品をプラスすれば、上手に利用できます。
災害などの非常時のためにいくつかストックしておくことも大切ですよ!
まとめ
離乳食は子育ての中でも、ママが悩みがちな事の1つです。
悩んでしまう理由は、離乳食のマニュアル通りに進まなかったり、他の子と比べてしまうことがきっかけになることが多いようです。
大人が身長や体重、好き嫌いに個人差があるように、赤ちゃんも個性があり、その育ち方はさまざまです。
離乳食を進めていくうえで大切なことは、基本の離乳食の進め方を知っていることと、人と比べず自分のお子さんの成長をしっかり見て臨機応変に対応することです。
思ったように離乳食が進まなくても、「これがこの子の成長の仕方なのね」と考えることで、気持ちにゆとりができ、笑顔で赤ちゃんに向かえるようになります。
また、離乳食に手をかけすぎないことが、疲れたり悩みをつくらないポイントです。
離乳食を進めているときは長い時間に感じがちですが、終わってしまうとほんのひと時のことです。
だからこそ、ゆとりをもって楽しんで進めていけるように、手を抜けるところは手を抜いて、離乳食に向き合っていきましょう。