11月15日は、七五三のお祝いですね。
節目に祝うイベントは、子どもの一生に一度の思い出です。
かつては、長生きを目的に行われた行事ですが、昨今は多彩な祝い方があります。
写真撮影や食事会の他に、家族で思い出作りができたら素敵ですね。
このコラムでは、家族におすすめの七五三レシピや、思い出作りのアイデアをお伝えします。
簡単で美味しく楽しいレシピを使えば、我が家だけの素敵な七五三のお祝いができますよ。
七五三にぴったりのレシピ3選
七五三は、平安時代に行われた3歳の「髪置き(かみおき)」と5歳の「袴着(はかまぎ)」、7歳の「帯解き(おびほどき)」の儀式が由来といわれています。
●3歳(髪置き)・・頭に糸で作った綿白髪(わたしらが)を乗せて長寿を祈願
●5歳(袴着)・・着袴(ちゃっこ)とも言い、子どもが初めて袴をつける時に行う儀式
●7歳(帯ほどき)・・紐付きの子どもの着物から卒業し、本裁ちの着物に帯を締めるようになる節目
どの節目も我が子の成長を祝い、子どもの長寿と幸福を祈願します。
今も昔を変わらない子どもを思う親心を、料理で形にしてみてはいかがでしょうか。
親子で一緒に作りながら、七五三の話をしてみてもいいですね。
親子で一緒に カラフルカップ寿司
親子で一緒に作ることができる「カラフルカップ寿司」は、そぼろを用意するだけで、かわいいお寿司が簡単にできます。
野菜を切ったり、ごはんを混ぜたり、単純な調理方法なので子どももお手伝いすることができます。
親子で作って、思い出作りをすることができますよ。
透明カップは、スーパーや100円均一などで買うことができます。
用意できない場合は、家にある容器や食器にラップを敷いてひっくり返すと、かわいいお寿司を作ることができますよ。
優しい甘さの コーン茶碗蒸し
見た目が可愛く優しい甘さの、「コーン茶碗蒸し」はいかがでしょうか?
茶碗蒸しは、お腹も心もほっと温まる一品ですね。
一見手の込んでいそうな茶碗蒸しも、電子レンジがあれば手軽に作ることができます。
具材を子ども向けに変え、コーンを入れることでお子さんが大好きな食べたくなる味に変身します。
紅白をイメージしたかにかまぼこや紅白かまぼこをいれることで、お祝いの雰囲気を演出できます。
また彩のために、小ねぎや小松菜を上に乗せるとさらにきれいに見えますよ。
子どもが好きな食材をプラスするアレンジをしても、いいですね。
アレルギーでも安心! イチゴソイミルク蒸しパン
米粉を使ったもっちり食感の「イチゴソイミルク蒸しパン」は、食物アレルギーを持つお子さんも安心して食べられる蒸しパンです。
この蒸しパンには3大アレルギーと呼ばれる乳・小麦・卵アレルギーを使っていないので、それらの食物アレルギーを持つお子さんでも食べられるレシピです。
イチゴジャムの「紅」と豆乳の「白」で、七五三のお祝いにぴったりですよ。
七五三の写真撮影やご祈祷の合間の軽食にも、活用できます。
米粉を使った蒸しパンは、時間が経つと固くなりがちですが、再度温めることでふんわり感を取り戻すことができます。
料理の他にも、家族の心に残る七五三になるアイディアがありますよ。
オリジナルグッズで七五三を盛り上げよう
七五三では、写真撮影やお参りなど、子どもの成長をお祝いします。
節目を祝う儀式を行うことは少なくなっていますが、子どもを想う親の気持ちは変わらないですね。
ここでは、儀式とは異なる家族で楽しめる「七五三におすすめの工作」をお伝えします。
親子で楽しく過ごした時間は、いつまでも心に輝きを放つでしょう。
オリジナル千歳飴(ちとせあめ)袋
七五三のお祝いでお子さんがもつ「千歳飴袋」を、オリジナルで作って思い出に残しませんか?
千歳飴は、1000歳の飴と書きます。
1000歳まで生きることは難しいけれど、それぐらい元気に長生きできますようにという意味が込められています。
市販の袋もありますが、自分だけの千歳飴袋を作ると子どもはとても喜んでくれますよ。
【用意するもの】
画用紙
テープ
シール
七五三や「寿」の文字
【作り方】
1.画用紙に好きな形に切った文字やイラスト、シールを貼る。
2.テープで、長方形の袋にする。
節目ごとに異なるデザインの千歳飴袋ができたら、さらに思い出深い七五三になりますね。
手形スタンプで、鶴に変身!
手形スタンプは、成長を子どもの手の大きさで残しておくことができる、おすすめの記念スタンプです。
手形スタンプは白い絵の具を使って、鶴に変身させることができます。
鶴は、縁起が良い生き物として知られています。
古くは「たず」と呼ばれ、平安時代以降に「鶴」と呼ばれるようになったそうです。
古来より「鶴は千年」といわれ「長寿を象徴する吉祥の鳥」として、知られてきました。
鶴の鳴き声が共鳴して遠方まで届くことから、「天に届く=天上界に通ずる鳥」といわれ、「めでたい鳥」として尊ばれてきました。
鶴にアレンジした手形は、子どもの長生きを祝う七五三にぴったりです。
【用意するもの】
画用紙(白以外)
絵の具(白)
手拭き
汚れても良い服
新聞紙かレジャーシート
【作り方】
1.子どもの手に、白い絵の具を筆で塗り、紙に手形スタンプする。
2.鶴のイラストを参考にしながら、目や羽を描く。
千歳飴袋に手形を押して、鶴を作るのもおすすめです。
それだけでも記念になる手形スタンプを、お祝いとして残すおすすめのアイディアですよ。
開いてびっくり!桜の切り紙
桜の切り紙は、折り紙を折ってからハサミで切ると、広げたときに花の形になる楽しい工作です。
折り紙を広げたときの、子どもの歓声と表情がたまりませんよ。
桜は、古くから愛されてきた日本の象徴ともいえる花です。
寒い冬を越え咲き誇る圧巻の佇まいは、春の歓びをもたらします。
そんな桜は、幸先(さいさき)の良い「物事のはじまり」を意味します。
咲き方によってその年の穀物の実りを占っていた背景から、「五穀豊穣」を表すので縁起が良いと知られています。
【用意するもの】
折り紙(好みの色)
ハサミ
【作り方】
次の画像の手順で折っていき、最後にハサミで切ってから広げる。
※ハサミは、手先が器用になる3歳ごろから使えますが、怪我をしないように必ずママやパパが見守りましょう。
切り紙は、折り方と切る場所が合っていれば失敗しません。
大きさは、切るときに調整できます。
2重に切って、フレーム型の桜を作ってもかわいいですよ。
節目のお祝いとして、桜が新たな歳のスタートを華やかに彩ってくれますね。
残ったらどうする?千歳飴レシピ
千歳飴は、七五三のお参りをしたときにお土産にいただく縁起物です。
七五三の代名詞ともいえる千歳飴ですが、小さい子はまだ飴を食べたことがなかったり、長くて食べづらかったりして残ってしまうことがあります。
そんな千歳飴を料理に使って変身させるレシピがあります。
残った千歳飴を使うおすすめの方法は、千歳飴を「溶かす」ことです。
千歳飴は加熱することで、砂糖の代用としてお菓子作りに使うことができます。
長寿の願いが込められているので、切ったり折ったりするのは縁起が悪いという方もいます。
でも、食べられないまま捨てられてしまうのも勿体ないので、千歳飴が残ったらレシピにチャレンジしてみてくださいね。
千歳飴DEクッキー
千歳飴を砂糖の代わり細かく砕いて利用して、クッキーを作ることができます。
千歳あめを砕くときは、あらかじめ袋に入れた状態でめん棒や包丁の背を使ってトントン叩きましょう。
そうすれば、破片が飛び散る心配なく、安心して調理することができますよ。
【材料】
・千歳飴 1本
・ホットケーキミックス200 g
・有塩バター100 g
・砂糖40 g
【作り方】
- 千歳飴でザラメを作る。クッキングシートの上に千歳飴を乗せ、オーブンを180度に設定し、予熱なしで加熱する。飴が溶け、平になったところで取り出し、冷ます。しっかり冷めたらポリ袋に入れ、綿棒やすりこぎなどで叩き割る。
- バターは常温でやわらかくし、菜箸、ヘラなどで練る。
- ホットケーキミックス、砂糖を加え、混ぜる。ひとかたまりになったら、千歳飴のザラメを加え、均一になるよう混ぜる。
- 手で丸め、平たくし、クッキングシートの上に均等に並べる。
- 180℃に予熱したオーブンで15分焼く。
抜き型があれば、生地に痕をつけるように押し付けるとかわいいクッキーになります。
型を抜かずに、スタンプする要領でできるので、子どもでも楽しく作れますよ。
千歳飴DEプリン
材料を煮溶かすだけの砕いた千歳飴を使ったプリンは、簡単&おいしいおすすめスイーツです。
千歳飴の色によって、出来上がるプリンの色も変わります。
子どもと一緒に作っても、楽しいですね。
【材料】
・千歳飴 1本
・牛乳 300cc
・粉ゼラチン 5g
【作り方】
(準備)粉ゼラチンを水大さじ2でふやかしておく。
1.細かく砕いた千歳飴と牛乳を鍋に入れて、弱火にかける。
※吹きこぼれないように注意!
2.ふやかしておいたゼラチンを加えて溶かす。
3.容器に入れて、冷蔵庫で3時間ほど冷やして固める。
そのままでももちろん美味しいのですが、生クリームやフルーツでデコレーションすると、千歳飴を豪華なデザートに変身できます。
お子さんといろいろなアレンジをして、楽しんでみてくださいね!
まとめ
七五三は、子どもの成長や長生きを祝う行事です。
写真撮影やご祈祷の他に、家族での食事会や一緒に料理・工作などをして思い出を作ることができます。
料理は、見た目の華やかさや、紅白を用いることで、お祝いの雰囲気になります。
千歳飴は、手作りの千歳飴袋を作ったり、溶かしてお菓子に変身したりして楽しむことができます。
七五三を行う時期は、昔のしきたりにこだわることなく柔軟に決め、子どもの長生きを祈る気持ちを大切にできるといいですね。
七五三は、工夫次第でたくさんの思い出を作ることができます。
家族で、楽しい七五三を過ごせますように。