毎日暑い日が続くと、食欲が落ちてきてしまいますね。
料理をするにも暑いため、やる気が落ちてしまいます。
起きてすぐに作らないといけない朝食は、手軽に用意できたら嬉しいですね。
今回ご紹介する「ひんやり朝ごはん」は夏にぴったりで、加熱調理なく作ることができるので便利ですよ。
体と心の元気が充電できる朝ごはんを作って、暑さに負けず過ごしましょう。
朝食で暑さに強くなるポイント
朝食は、1日の初めに食べる食事で、生活リズムを整える基点になります。
毎日暑い日が続くと食欲が落ちてしまったり、食事作りの気力がなくなってしまったりしますが、朝食を準備するコツを押さえれば解決できます。
まずは、なぜ朝食が大切なのか理由を見ていきましょう。
体内リズムは「食事+光」で作られる
人間には、1日のリズムを体で感じとる機能が備わっています。
朝に「食事」と「光」を取り入れることで、体内リズムを調整して快適に1日を過ごすことができます。
全ての生物は、「時間遺伝子」というものを持っていて昼夜を予測して生活しています。
時間遺伝子は25時間サイクルで活動していて、細胞の多くの活動を変動させています。
実際の時間とは少しずれが生じるため、微調整する必要があります。
1日24時間に適応し昼夜を判別できるように働きかける要素が食事と光なので、朝起きてから食事を摂ることと、光を浴びることが大切です。
朝、起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴び、美味しい朝食を食べれば元気に過ごすことができます。
毎日体内時計がリセットされて、元気にすごすことができますよ。
夏の朝食は「酸味」の食材がおすすめ
暑さにより食欲が減退し、朝食が食べられない状況を改善するには「酸味」の活用が適しています。
酸味は唾液を多く分泌し、味覚や嗅覚を刺激して、食欲をコントロールしている脳の摂食中枢に働きかけるため、食欲を取り戻すのに役立ちます。
また、胃酸の働きを活性化し消化を促進するため、空腹を感じやすくなります。
次のような食材を取り入れると、口当たり良く感じるので夏でも食べやすい朝食が作れますよ。
レモンやシソは、さわやかな香りも心地よく感じられます。
料理に少し取り入れるだけでも、気分が変わりますよ。
暑さに強くなる「たんぱく質」
暑さに負けない朝食には、「たんぱく質」が役立ちます。
体内で最も多くエネルギーを消費している臓器は、筋肉であると言われています。
そして、エネルギー源となる糖質や脂質を体の隅々まで運んでいるのは血液です。
つまり筋肉と血液のはたらきがあってこそ、元気な生活をおくることができます。
たんぱく質は肉や魚、豆、乳製品などに多く含まれています。
朝食にたんぱく質の含まれる食材を取り入れると、筋肉量の維持や造血が安定します。
すると体に十分なエネルギーがまわるため、暑さに強くなるというわけです。
たんぱく質が、エネルギーの運び役となる血液とエネルギーが生まれる筋肉を作り、夏でも元気に過ごす重要なカギの1つとなります。
では、非加熱調理で暑さ対策になり栄養補給もできる、夏にぴったりの朝食レシピを見ていきましょう。
「ひんやり朝ごはん」レシピ
朝食は、体のリズムを整え、栄養補給のために大切な食事です。
夏は暑さに負けないように、作るときも食べるときも涼しく、美味しく食べたいですね。
そこで今回は、加熱調理をほぼ無しで作ることができる、夏にぴったりの朝食レシピを紹介します。
鮭フレークの三色混ぜ寿司
お酢の酸味と、シソの爽やかな香りが食欲をそそる朝食です。
酢飯のレシピは、他の材料を混ぜても美味しくできるので覚えておいて損はないですよ。
緑の食材をシソにすることで、夏らしいさわやかな1品にできます。
また、ほうれん草や小松菜にすると野菜を多くとることができますよ。
冷蔵庫にある野菜を、色々利用してみましょう。
彩りからも、食欲がそそられますね。
やみつきツナトマト
トマトの酸味が暑さに疲れた体を癒す、和食にも洋食にも合うレシピです。
ツナ缶は加熱は不要で、たんぱく質が取れる便利な食材です。
トマトの赤色は、心に元気とやる気をみなぎらせる視覚効果があります。
夏野菜のトマトは水分が豊富で、抗酸化作用のあるリコピンは、暑さにより体に与えられたストレスをやわらげますよ。
水切りヨーグルトのフルーツブレッド
水切りしたヨーグルトとジャムを使って、フレッシュな朝ごはんができます。
前日から調理が必要ですが、キッチンペーパーをしいた器にヨーグルトを入れて冷蔵庫に入れるだけなので簡単です。
ヨーグルトは、酸味が特徴で食欲を増します。
また、たんぱく質とカルシウムを豊富に含むので、栄養補給に優れた食品です。
レシピの写真はイチゴジャムをのせていますが、ママレードジャムやブルーベリージャムも美味しいです。
好きな色で選べば、朝から気分が良くなりますね。
知って得する、朝食の豆知識
朝食は、食べる時間と見た目を工夫すると、さらにパワーアップさせることができます。
ちょっとした配慮をプラスして、さらに元気に過ごせるといいですね。
午前9時までの朝食がベスト
昼食を食べる時間から逆算して、午前9時までを目安に朝食を食べると体が良く働きます。
朝に食べた食事は、健康な成人男女であれば約3時間で消化されてしまいます。
その後、ブドウ糖の濃度は下がっていくため食事を求めるようになります。
日中の活動に必要なエネルギーを補給・活用しつつ、次の食事(昼食)を美味しく食べる準備をするには、午前9時までの食事がベストということになります。
朝食の見た目の力は約8割
人間が受け取る情報のうち、約8割は視覚からの情報です。
詳細では、視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%といわれています。
この力を活用して、朝食に色を取り入れると食欲増進に役立ちます。
視覚が受ける色の効果は様々ありますが、食欲増進には赤や黄色などの暖色系が有力です。
〈暖色系の食材の例〉
・トマト
・スイカ
・イチゴ/イチゴジャム
・かにかまぼこ
・チーズ
・卵
・パプリカ
・鮭
・オレンジ/ママレード
食材で色を取り入れることが難しい時は、食器やカトラリーで色を取り入れるだけでも食欲増進の効果が得られるので試してみてくださいね。
まとめ
朝食は、暑さに負けない体づくりに大切な要素の1つです。
朝にしっかりと食事をとり、光を浴びて体内リズムを維持することが、快活な日々に繋がります。
非加熱で済む調理方法を選べば、暑い台所に立つ時間を減らし、涼しく朝食を用意することができます。
便利な缶詰や加工品を活用して、タンパク質も一緒に摂取することができると暑さに強い体に近づきます。
食べる時間や見た目にもちょっと配慮を加えて、朝食で素敵な1日をスタートできるといいですね。