雨や曇りが続くこの時期は、ジメジメとして体調を崩しがちになりますね。
そんなときは、梅干しがおすすめです。
梅干しには、胃腸の調子を整え、疲労を回復してくれるクエン酸が多く含まれているので、体を元気にしてくれます。
梅雨のだるさの原因を知って、梅干しを食べて、気分よく乗り切りましょう!
梅雨のだるさは、アレが原因
梅雨の季節は何となくカラダがだるい、いつもより元気が出ないと感じる人が多いです。
株式会社心と体サプライズが行った、「梅雨どきの不調(梅雨だる)」についての調査によると、以下のような結果が分かりました。
【梅雨どきの不調(梅雨だる)アンケート結果のまとめ】
〇梅雨のだるさに関する症状
・1位「だるさ・疲労感」
・2位「気分が落ち込む・憂うつ」
・3位「頭痛・片頭痛」
〇約半数が梅雨どきに不調を感じる症状あり
〇梅雨のだるさを感じる人ほど、姿勢が悪い、凝りやすい、体が硬いなどの傾向がある
参考:PR TIMES (2023年5月24日 10時40分)
【調査】梅雨どきの不調(梅雨だる) 約半数が「梅雨だる」を実感 不調を感じる人ほど姿勢が悪い、凝りやすい、体が硬い傾向 ~ カラダのプロが教える「これで梅雨どきの辛さを乗り切ろう!梅雨だる解消法」 ~「株式会社心と体サプライズ 調べ」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000101531.html
体の不調に早く気が付き対処できれば、メンタルに影響をきたす前に改善できます。
梅雨のだるさの原因を知って、すっきり解消していきましょう!
原因その1「低気圧が続く」
梅雨は気圧の低い状態が続きやすく、副交感神経が優位に働くことで体のだるさを感じやすくなります。
副交感神経は、緊張をほぐして身体を休ませる神経です。
大気が低気圧になると体の副交感神経が優位に働き、体を休ませようと働くため、だるさを感じるようになります。
身体がお休みモードになることで、「だるい」「やる気が出ない」と感じてしまうのです。
原因その2「1日の寒暖差」
梅雨の朝晩の寒暖差により、体がストレスを感じて疲れやすくなります。
湿度が高く部屋の中では蒸し暑く感じたり、外では雨に濡れて体が冷えたり、体の体温調整機能をたくさん使うことになります。
また、日によっても変化は激しいので、気温差による疲労感をため込みやすくなります。
このように、梅雨時の寒暖差が体に多くのストレスを与え、疲労感を感じやすくなるのです。
原因その3「湿邪(しつじゃ)」
梅雨特有の気候による疲労から体の免疫力や代謝が低下し、消化器機能も低下する状態(病気)を「湿邪」といいます。
「湿邪」とは
体内の余分な水分が引き金となって消化器系に影響をおよぼし、だるさや食欲不振、消化不良、下痢や便秘を引き起こす病気のこと。
東洋医学の用語。
「湿邪」は外部からの疾病の原因である六淫(りくいん)のひとつで、湿気の強さにより体内に余分な水分を貯め込むといわれています。
つまり湿度が高くなると、体の中の水分が外に出ていかず滞ってしまい、血液の循環が悪くなって、体の不調を感じやすくなってしまうのです。
湿邪は、湿度が高く、身体の代謝も落ちがちなこの時期にかかりやすくなります。
梅干しパワーで「湿邪(しつじゃ)」を撃退!
梅雨のだるさの原因の一つである「湿邪(しつじゃ)」対策には、梅干しがぴったりです。
梅干しには、体の巡りをよくする素晴らしい健康パワーが秘められていて、消化機能を回復させる役に立ちます。
では梅干しには、具体的にどのような力があるのでしょうか。
乳酸菌で整腸作用を助太刀
梅干しは、植物性乳酸菌の宝庫で腸の調子を整える働きがあります。
植物性乳酸菌とは?
野菜や豆、米や麦などの植物素材を発酵させたり、含まれていたりする乳酸菌のこと。
動物性乳酸菌と比較して整腸作用があり、腸管免疫系を活性化する。
植物性乳酸菌は、良好な腸内環境を保つために必要な善玉菌のエサとなるため、梅干しを食べることは腸内環境の改善につながる効果があるとされています。
また、カテキン酸という悪玉菌を抑制する働きのあるアミノ酸も梅干しには含まれており、乳酸菌とカテキン酸の相乗効果によってより高い整腸効果が期待できます。
排便や排尿を促すことで、体の不要物を外に出しやすくなりますね。
クエン酸とリンゴ酸で消化促進
梅干しの酸味は、体の循環不良からくるだるさの予防と改善に高い効果を発揮します。
梅雨のだるさや体の不調を感じているときは、多くの栄養素をとることが重要ですが、実際には食欲が出ないことも多いでしょう。
しかし、梅干しの酸味には食欲を増進させる効果があるため、食欲が出ない時でも食事量を増やして必要な栄養を摂取することが可能になります。
梅干しの酸味の正体である、クエン酸とリンゴ酸には、体をいたわる力があります。
【梅干しのクエン酸とリンゴ酸の役目】
・食事中の糖をエネルギーに変換する過程を、サポートする。
・唾液や胃酸の分泌が促され、消化をうながす。
・ミネラルの吸収を、サポートする
梅干しは「疲れて食欲がわかない」「胃が重い」ときでも、体に負担をかけずに栄養を摂取できる最適な食材といえます。
ピルビン酸で血液循環UP
梅干しにはピルビン酸という成分があり、血液循環をよくします。
ピルビン酸はエネルギーの生成に欠かせない栄養素の1つなので、摂取することで血液循環が良くなります。
血液の循環が良くなると、体の様々な機能を動かす支えになるため、疲労を感じにくくなります。
また梅干しは加熱すると、梅に含まれている糖とクエン酸が結合しムメフラールという成分が作られます。
ムメフラールの力
・血流を改善し血栓予防、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つ。
・血液中にコレステロールが溜まるのを抑える。
・酸素や栄養分の供給をスムーズにし、老廃物の排出を促進する。
・新陳代謝が活発になるので老化を抑える。
ムメフラールは、梅干しを加熱することで得られる成分です。
そのまま食べても美味しいですが加熱も活用して、梅干しのパワーを余すところなく摂取したいですね。
では、梅干しを加熱して作るおいしいレシピを紹介します。
ひと粒にぎゅっと詰まった梅干しの栄養を効率よく摂取して、体内の余分な水分を外に出していきたいですね。
1粒でだるさスッキリ!梅干しレシピ
梅干しの体内循環を良好にする力を活用するポイントの1つが、「加熱」です。
そのまま食べることが多い梅干しですが、加熱と消化不良に役立つ食材との合わせ技で、おいしく体を元気にできますよ。
ちょっと気を付けたいのが、1日に食べる梅干しの量です。
梅干しは塩漬け(調味液漬け)された食材のため、塩分が豊富に含まれています。
塩分の取りすぎは血管に圧力をかけて血液循環を悪くしてしまうので、1日1粒を目安に食べていきましょう。
さっぱり爽快「梅ささみロール」
さっぱりした部位のささみ肉に、梅干しを巻いてレンジで加熱するだけのお手軽レシピです。
ロールにすることで、切ったときの断面が美しいため、見た目にも食欲をそそるひと品です。
肉質が柔らかく、淡白な味が特徴なささみ肉は、梅干しのうま味と酸味を引き立ててくれます。
また脂質が低いため、胃に負担を感じているときでも食べやすいおかずです。
ごはんのお供に「梅ツナそぼろ」
ふわっとしたツナの食感に、梅の酸味が引き立つレシピです。
ツナ缶は、手軽に鉄分を摂取できる食材です。
血流不全により、薄くなってしまった血液の鉄分を補うことができます。
梅の酸味と相まって、ごはんが進みますよ。
時間が経つと味がなじむので、お弁当におすすめです。
彩華やか「梅ピーマン」
梅干しの優しい赤と、ピーマンの緑色のコントラストが美しい1品です。
ピーマンを下茹ですることで、鮮やかな緑色をキープしたまま調理できますよ。
ピーマンの苦味成分であるクエルシトリンとヘスペリジンは毛細血管を丈夫にし、血流改善に役立ちます。
また、ごまに豊富に含まれるビタミンEは、血行促進するため湿邪に効果的です。
梅干しの栄養素に上乗せして、体内循環が良くなる栄養がたっぷり含まれていますよ。
まとめ
梅雨のだるさは、気候の変化に体がついていけず、体内循環が滞ってしまうことが原因です。
梅干しには、消化を促し血液循環をよくする栄養成分が含まれているため、梅雨のだるさをやっつけるのに適しています。
また、梅干しを加熱することでできるムメフラールには、病気の改善やエネルギーを効率よく使う働きがあります。
栄養の摂取に効果的な調理方法で梅干しを食べれば、体も心も元気になります。
梅干しを食べて、梅雨のだるさに負けず、元気に過ごしていきたいですね。