「結婚して栄養士を辞めてしまったけれど、少し時間が出来たので働きたい。」
「せっかくなら、資格を活かした仕事がしたい…。」
「仕事を探してみるけれど、条件に合ったものは見つからず、やっぱり無理なのかな?」
そんな悩みを抱えている、あなたのお役に立てたらと思います。
病院や施設、企業に所属せずフリーランスで働いている栄養士がいることをご存知でしょうか。
まだ、あまり知られていないと思いますが、家庭も仕事もしっかり両立したいと考える方におすすめの働き方です。
この記事では、
- フリーランス栄養士の働き方
- 実際に私がフリーランスで働くまでの経緯
- デメリット・メリット
について、書いています。
フリーランス栄養士の働き方って?
これから働こうと考えた時に、結婚前に働いていた職場に再就職するというのも1つの方法です。
この他にも最近増えているのが、栄養士の資格を活かしたフリーランスという働き方です。
一般的には、企業や施設・病院などの団体に所属して、決められた場所で決められた時間に働きます。
一方フリーランスは、働く場所や時間・仕事の内容を自分で決めることができます。
つまり、決まった仕事内容だけでなく、さまざまな仕事を請け負うことができる自由な働き方です。
フリーランス栄養士の仕事内容
『フリーランス』という言葉は聞くけれど、なんとなく自分には難しそう…。
そう感じる方が多いのも、事実です。
では、実際のフリーランス栄養士の仕事内容は、どのようなものなのでしょうか。
仕事内容は、新たなことを始めるというよりも経験してきたことを活かせる内容です。
フリーランス栄養士の仕事には、次のようなものがあります。
・献立作成
・栄養計算
・栄養指導
・ライテイング(食に関する原稿の執筆など)
・料理教室
・料理代行など
小さい子どもがいても、自宅で栄養計算をしたり、献立作成の仕事をすることが可能です。
その他、クリニックやレンタルキッチンなど自宅以外の場所で、栄養講座や料理教室なども開催することができます。
個人事業主とフリーランスの違い
個人事業主は、税務署に個人事業の「開業届」を提出し、青色申告が利用できるようになります。
経費の面でも優遇(節税に繋がる)され、社会的信用も高まります。
税務上の区分で開業届けを提出すことでも、経費などが優遇されるメリットがあります。
対してフリーランスは、特定の団体に属さずにさまざまな仕事を請け負う働き方のスタイルをさします。

開業は、屋号を決めてから税務署へ行き、本人確認と連絡先を記入した書類を提出するだけです。
屋号や青色申告については、こちらの記事もどうぞ♪
実際に私がフリーランス栄養士で働くまでの経緯
結婚前は施設の栄養士として正社員で働いていましたが、家庭と仕事の両立が難しく、退職して週4日の短時間パートで働くことになりました。
時間のやりくりは楽になりましたが、指示されて作業することが多いのが悩みでした。
違う職場でも働きましたが、「自分で考えて働きたいという気持ち」とのギャップに耐えられなくなりました。
『指示されて働くことが耐えられないなら、自分で仕事をするしかない!!』
こんな私でもできるのか不安しかありませんでしたが、現在は、個人事業主としてフリーランスになりよかったと感じています。
実際にフリーランスで働く為にしたこと
独身時代は、結婚しても変わらずに仕事をするのは当たり前だと考えていました。
ですが、実際には、体力も時間も全く足りず同じように働き続けるのは難しいことがわかりました。
改めて、自分にとって何が大切で、どんな仕事がしたいのか考えました。
「家族優先の生活がしたい!」、「料理教室をしたい!」というのが私の結論でした。
家族に自分の想いを伝え、パートを退職し、 何をすればよいかわからず栄養士がフリーランスで働くための講座を受講しました。
栄養士がフリーランスで働くためのFBS講座を受講
FBS(ファミリーバランスサポーター)講座の中で個別面談があり、自分のやりたいことを話す機会がありました。
病院や施設で給食管理は行っていましたが、栄養指導はしたことがなく自分には向いていないと思ったので、昔から憧れていた料理教室をしたいと伝えました。
具体的になにか勉強していたわけでもなく、いつかやりたいというレベルの頼りないものでしたが、料理教室をしたいと伝えたことが進むきっかけになりました。
料理教室にもつながる学びをと、「料理代行サービスの認定講座」を受講することになりました。
▼FBS(ファミリーバランスサポーター)認定講座のカリキュラムを見てみる▼
フリーランスで収入が得られるようになったきっかけ
3ケ月間勉強し、料理代行サービス認定資格を取得しました。
友人に近況報告の為、料理代行サービスを始めると連絡したところ、実家の両親の食事で困っているのでお願いしたいと依頼があり、料理代行サービスの仕事を始めることになりました。
週2回の料理代行サービスで、定期収入が得られるようになりました。
講座の中でノウハウも学んでいるので、すぐにフリーランスで働ける状況だったというのも大きいと思います。
まさか、自分が知らないキッチンで料理をするとは考えもしませんでしたが、料理代行の楽しさを実感しています。
料理代行の他にも、ライテイングを学びながら自分の経験を活かしてライターの収入を得られるようにもなりました。
フリーランスとして働くデメリット・メリット
家庭も仕事も両立したい考える人におすすめなフリーランスの働き方ですが、メリットだけでなく、難しい課題もあります。
フリーランスで働く、デメリット・メリットについてもお伝えします。
フリーランスとして働くデメリット
自分で仕事をする時間が決められますが、活動できる時間が少ないと高い収入は見込めないことがあります。
また、自分で仕事を見つけるというハードルもあります。
自分で仕事を見つける方法
・営業活動をする(「チラシ」「SNS」などで、活動を知らせる)
・栄養指導の会社に登録する(派遣会社)
・料理代行サービスに登録する(派遣会社)
フリーランスになり、営業活動をしてもいきなり仕事があるとも限りません。
派遣会社に登録したり、正社員・非常勤・パートなど固定収入を得られる仕事をしながら、副業として活動されている方も多くいます。

軌道に乗るまで固定収入を得ながら、副業から始めるというのも1つの手段ですね。
フリーランスとして働くメリット
実際にフリーランスとして働いて感じる大きなメリットは、「自分のやりたいこと・興味のある仕事にチャレンジできる」ということです。
その他にも、
- 働く時間の設定が、自分でできる
- 家事の合間に仕事ができる
- 子どもの習い事の送迎時間にあわせて働ける
- 家族の休みに合わせられるので、旅行の予定も立てやすくなる
というように、時間の自由度が上がるというメリットもあります。
わたしも実際に、スケジュールが組みやすくなりました。
また、子供の学校行事や習い事でもシフト変更の依頼をせずに済み、ストレスが減りました。
まとめ
栄養士は、結婚退職しても資格を活かして働くことが出来ます。
結婚前にいた職場に再就職することも可能ですが、フリーランス栄養士として働くこともできます。
ブランクもあるし、時間が出来たといっても平日、子供が幼稚園に通っている午前中だけで長時間や土日祝日は難しい。
そんなふうに悩んでいるなら、働く時間や場所を自分で設定できて、家族の時間を優先して働けるフリーランスがおすすめです。
バリバリ仕事が出来る人にしか出来ないんだと思いこんでいましたが、実際にはコツコツとマイペースに取り組める人がフリーランスに向いています。