「栄養士を辞めたい」気持ちを整理する5つの方法

大学、短大、専門学校で学び、取得した栄養士の資格。

晴れて栄養士として就職しても、「仕事を辞めたい」と一度は思うものです。

そして、辞めたいと思ったり、踏みとどまったり、気持ちの行き来を繰り返している人も多いのではないでしょうか。

今回は、「仕事を辞めたい」と悩んでいる方に読んでいただきたい、気持ちの整理方法についてお伝えします。

 

栄養士が抱えやすい悩みとは

 

栄養士が抱える悩みは、他の職業の方と同じよくある理由に加えて、栄養士ならではの理由があります。

栄養士の仕事は、委託会社と直営に勤務する場合や職域などでの違いはあるものの、栄養士は若くても専門職としての役割を求められます。

また、調理現場と事務仕事の両方に携わらなければならない体力、さまざまな専門職と関わる精神力も必要になります。

私も、初めて給食施設に配属された当時は、その施設に長く勤める調理師とのコミュニケーション、慣れない給食管理や給食事務に悩む毎日でした。

悩んだり仕事を辞めたいと思ったとき、なぜ辞めたいと思っているのか、何に悩んでいるのかなどをしっかり自分の中で整理することが大切です。

ここでは栄養士が仕事を辞めたいと思う理由になる、「栄養士が抱えやすい悩み」を整理してみましょう。

 

職場内の人間関係が複雑

栄養士が働く職場には、看護師・介護士・保育士・調理師などの他の専門職が働いていることが多く、人間関係が複雑になりがちです。

専門職同士がゆえの「考え方の違い」や、「コミュニケーションをとることの難しさ」が発生します。

自分の仕事にプライドを持っている人が集まるため、それぞれの意見がぶつかる場となり、思うように仕事が進まなかったり理解されないという状況になることが多いようです。

このように、多職種の専門職が集まる栄養士が働く現場は、人間関係が複雑になるため悩みが多くなってしまうことが多いのです。

 

仕事量が多い

調理から献立作成・栄養指導など、栄養士の仕事は専門的で、多岐に渡るものであるため、栄養士の代役がいません

それに加え、栄養士は1人もしくは少人数しか配置されていないことが多いため、1人が受け持つ仕事量が多くなってしまいます

仕事が多くなったとき、助けを求められる人がいなかったりつらさを共有できないと、仕事が苦しく感じてしまいがちになります。

栄養士の1人職場が多く、抱える仕事の内容が多岐にわたることも、仕事の悩みやつらさを感じる要因の一つとなります。

 

仕事に対して給料が安い

栄養士の仕事の種類や量に対し、その給料が見合ってないこともよく聞く話です。

栄養士の給料は、看護師、介護士、保育士のような他の資格職と比較すると給料が安いというデータもあります厚生労働省「賃金構造基本統計調査」参照)。

大変な仕事も、対価としてしっかり見合ったお給料が入れば、また頑張ろうと思うものですよね。

必ずしも賃金が低いとは言えませんが、専門職で多岐の仕事にわたる栄養士の賃金の安さは、職場を変えたい、もっと良い待遇の職場で働きたいという気持ちが生まれる要因の一つになっているようです。

 

思っていた仕事内容と違う

想像していた仕事内容と違うと感じてしまうことは、卒業して間もない若い栄養士に多い理由です。

献立作成、栄養指導、栄養管理のような仕事をしたくて栄養士になったのに、実際は、調理師やパートさんと一緒に調理から洗浄まで行う職場もあります。

専門職として入ったはずなのに、なぜ調理のパートさんと同じ仕事になるのか・・・と疑問に感じてしまうのはよく聞く悩みです。

本来はきちんと役割分担がされているはずの現場ですが、栄養士は人手不足などが理由で、専門の仕事も調理もできるという「なんでもやさん」になってしまうことも多々あるようです。

実際はその経験も、何年か後には栄養士の「スキル」に生かされてくるものです。

しかし、毎日専門職の仕事に加え調理要員としても働く日々が続くときには、仕事内容に疑問を感じたり悩んだりする原因になってしまいます。

 

悩んだ時には立ち止まろう!気持ちを整理する5つの方法

 

「辞めたい」と思った時に、自分の気持ちを落ち着いて整理することで、これからどうしたいのかに気づくことができます。

忙しい毎日だとは思いますが、短い時間でもつくってみることをおすすめします。

 

「辞めたい」と思う理由を整理する

あなたが「仕事を辞めたい」と思う理由は何でしょうか?

気持ちのままに突き進まず、辞めたい理由を整理する時間を作ることが大切です。

辞めたいと思う理由によって、その後どのような道を進むのか選択肢が変わってきます

 

<辞めたい原因の例>

人間関係や仕事の内容といった「職場」が原因

栄養士そのものの「仕事」が原因

 

しっかり悩んでいる原因を見つめて、今の仕事でいいのか、次の仕事を考えるのか見極めることが大切です。

 

周囲に相談する

あなたが悩んでいる問題を、周りの方に相談してみましょう。

悩みによって、相談する相手は選ぶ必要があります。

 

人間関係の悩み・・・頼れる先輩や上司・人事担当に相談

仕事量の負担・・・上司に改善の相談

 

談をする際は、どのような問題を抱えていてどうしてほしいのかを、具体的かつ明確に伝えることが大切です

 

渡邊
渡邊

近くに相談する相手がいない場合は、地域の栄養士会やインターネット上の栄養士コミュニティを活用するのもおすすめですよ。

 

 

考え方を柔軟にする

自分自身の考え方を柔軟にすることも大切です。

栄養士に栄養士としての考え方があるように、他の職種の方も、それぞれの考え方があります。

お互いの考えを尊重しながら、仕事をできる環境が理想ですね。

また、今の仕事の内容が自分が想像していた仕事とは違っていても、その経験は無駄にはなりません。

「どんな経験であれ、何かしらの形で役に立つ」と前向きに思ってみると、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。

 

やりがいに目を向ける

どんな仕事をするにも、「やりがい」を感じることはとても大切です。

「栄養士として仕事をしていてよかった!」と感じた時のことを思い出してみましょう

患者さん、高齢者の方、生徒や園児たちに、「おいしかった」「体調が改善した」などの言葉をいただいたことはありませんか?

それは、あなたが栄養指導や調理を通じて、一生懸命に相手の方と向き合った結果です。

感謝の言葉をいただいたり、誰かの役に立っていることを実感できる時には、仕事にやりがいを見出せていると思います。

そして、さらに役に立ちたい、その人に喜んでもらいたいとの気持ちも湧いてきたのではないでしょうか。

 

人の良いところに目を向ける

一緒に仕事をしている人の「良いところ」にも、目を向けてみましょう

自分自身も含め、みんな人間ですから、長所も短所もあります。

そうは言っても、苦手だと感じる人の良いところには、なかなか目を向けることができないという方もいるでしょう。

そのような時は、その人の言葉や行動の目的を考えてみてください。

見方が変わると、少しずつその人との関わり方も変わるはずです。

 

悩んでいた5年間の中で、私が仕事を辞めるに至らなかった理由の1つは、「また同じことで悩みそう」でした。

ここで踏ん張れば、次はもっと上手くできるようになるのではないか…と思ったからです。

スローペースではありましたが、5年間もいると、さすがに1年目より仕事に慣れ、精神的にも強くなったのを感じました。

悩んでいる皆さんも、仕事、人間関係、環境などを「よりよくしたい」というポジティブな思いがあるからこそ悩んでいるのだと思います。

悩んでいるときは後ろ向きになりがちですが、しっかり悩みに向き合っている自分をみつめ、前に進むための過程として「前向き」に考えていくことが悩みを改善する一歩になります。

 

まとめ

専門的な仕事や複雑な人間関係など、栄養士はとても大変な仕事です。

そのため、仕事を辞めたいと思うことは、ほとんどの人が経験していることでもあります。

仕事を辞めたいと思った時には、一度自分の気持ちを整理しましょう。

周りの人に相談することで改善することや、自分自身の考え方を変えることで変わることもあるかもしれません。

私が「仕事を辞めたい」と強く思っていた時期は、これらのことができていなかったと、今なら分かります。

もっと職場の人や同業の栄養士に相談したり、「こうでなくてはいけない」というような自分の考えを柔軟にすれば、私自身も楽になれていたのかなと思います。

また、やりがいも悩みも、仕事に一生懸命に取り組んでいるから感じられるものです。

誰しも、すぐに仕事ができるようになったのではなく、他の人の力も借りながら、時間をかけて、上手くこなせるようになっています。

まずは、あなた自身が少しずつ成長している自分の味方になってくださいね。

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